校長のつぶやき

今日のつぶやき

「郷土料理を学ぶ」始まりました!!

 6月17日(木)第1回の「郷土料理を学ぶ」を開催しました。テーマは「ちまき作り」でした。地元の菅野様・渡辺様・西田様から指導して頂き、約400個のちまきを作ることができました。笹はそば部の生徒が三王坂で収穫したものを使いました。笹はたくさんあるのに、慣れてくるとより大きい物を探したりと、結構時間がかかってしまいました。ちまき作りには生徒・教員を含めて約20名以上がチャレンジしましたが、数をこなすうちに作るスピードもあがり、終始わきあいあいとした雰囲気で実施することができました。片付けまでやって2時間位でしたが、ここで私の誤算がありました。ちまきさえ作ってしまえば、茹でるのは難しくないと高を括ってしまったのです。次の日お湯を沸かし、ちまきを茹で始めましたがす、もち米がもれてきたり、い草がほどけたり、ちまき自体がばらばらになったりと、ちまき作りより手間がかかってしまいました。料理は盛り付けまでといいますが、茹でるところまで生徒に体験させるべきだったと反省しました。中途半端な作り方をすると、どうなるかを見せたかったです。しかし、上手に茹で上がったちまきはとても美味しく好評でした。生徒は一人10個をお土産として持ち帰りました。参加したほとんどの生徒・教員が初めての経験でしたが、とても勉強になったと思います。指導して頂いた3名の方々には本当にお世話になりました。ありがとうございます。
 そして、2回目は7月14日(水)に実施することが決まりました。テーマは湖南名物の「赤はらの天ぷら」です。太田屋旅館様にご指導を頂くことになっています。赤はらを開く作業も体験します。体験の希望があれば、湖南高校までご連絡ください。1回目が楽しく、大成功だと自負してしまったので、お調子者の校長はこれからも色々な郷土料理にチャレンジしたいと思います。地産地消を意識し、湖南の魅力を料理の面からも探究していきたいと思います。どんな郷土料理があるか教えて頂ければ幸いです。

笹の収穫笹洗い難しい(^_^;)真剣です!たくさんできましたなんとか茹で上がりました

プロジェクト始動!!

 2年生の総合的な探究の時間では、昨年の蕎麦プロジェクトをもとに「古民家再生」の班と「商品開発」の班に分かれて活動を開始しました。古民家再生では、地元農家の小山順平さんやホールアース自然学校の和田祐樹さんの協力の下、古民家の解体を行っています。12月の完成を目指して取り組んでいますが、1階部分は湖南高校生が活動するコミュニティスペースとして生まれ変わる予定です。商品開発は、昨年度の校内レシピ発表会からの発展で、湖南高校生が開催するイベントで実際に販売できる商品を考えています。レシピ発表会で好評だった「そば団子」「そばチュロス」の他に、新たに「そばケーキ」や柿ピーならず「そばピー」が登場しました。どれもなかなかの出来でした。今後はさらに改良を加え、製造を委託できる企業へのプレゼンを行います。
 また、湖南の町おこしを観光の面から考える”勝手にハイスクール観光協会「KONAN」”プロジェクトをスタートさせました。合同会社FRONTLINE代表であり、東京国際大学講師の前好光先生に講義をお願いし、湖南中学校卒業の3年生3名と1・2年生の有志8名がワークショップ形式で参加しました。クイズ形式で日本の観光を考えたり、仮想の町おこしを考えました。最後には湖南をテーマに「曼荼羅発想法」という手法を使い、湖南の魅力の発見や町おこしのアイデアを出し合いました。約2時間の講義でしたが楽しい雰囲気で行うことができました。今後継続して活動し、観光の面から町おこしを実現していきたいと思います。各プロジェクトを始動させるにあたり、今年も地域の方々から温かい協力を頂いております。ありがとうございます。心より感謝申し上げます。
 なお、6月17日(木)には「ぐるっと湖南伝承会」の菅野洋子様から「郷土料理を学ぶ」ということで、生徒が収穫した笹でちまき作りにチャレンジします。湖南高校生がもっともっと湖南を知る機会を作りたいと考えておりますので、アイディアやご意見等ございましたら、気兼ねなく学校にご連絡ください。

自信の試作品古民家の解体作業前先生の講義前先生の名刺を頂きました

自信を持って精一杯!!(私にはできる)

 湖南の田んぼにも水が張られ、田植えも順調に進んでいるようです。先日は蕎麦ファームでお世話になっている阿部様の田植えを手伝わせて頂きました。ハウスから苗を運び車に積み、田植え機に苗を移動する単純な仕事でしたが、かなりの重労働であり、農家の方の並々ならぬ苦労を感じさせられました。米一粒を大切にしなければならない事を身にしみて感じました。また、山菜採りも教えていただき、タラの芽・コシアブラ・こごみ・うどの芽・行者ニンニク・水菜(ミズ)・ふうな・ゼンマイなどたくさん収穫させていただきました。天然の新鮮な山菜の味は格別でしたが、収穫に夢中になると遭難してしまう可能性があることも実感させられました。
 さて、高校生の部活動においてメインの大会がいよいよ大詰めを迎えました。ボート部とソフトテニス部において県大会出場を果たし、全国大会を目指し最終調整を行っているところです。ソフトテニス部は、昨年の新人戦で9年ぶりの県大会出場でしたが、その勢いのまま今大会も活躍してくれました。特に阿部・遠藤組は新人戦の悔しさをバネに努力を重ねた結果、個人戦での県大会出場となります。ボート部では樋口愛さんが勝負をかけます。3年生は部員一人で、辛く苦しい思いをしてきましたが、最後まで継続することができました。これだけでも素晴らしいことだと思いますが、ここまで来たら愛さんの最高の笑顔と、二人三脚で指導してきた怖い?伊藤監督の涙を見たいと思っています。昨年はコロナ禍の影響でこの大会は中止となり、先輩方は悔しさを超えた無念さを感じながら卒業していきました。結果はもちろん大切ですが、大会が開催されることに感謝の気持ちを持つことも必要です。「大会に出場できる喜び」「先輩方の無念」「支えてくれた家族や仲間」等様々な思いをプレッシャーとしてではなく、「励み」として大会に臨んで欲しいと思います。
 また、ボート部の活動に際しましては、地域の方々の多大なるご協力を頂きました。ありがとうございます。コロナ禍の影響で練習場所である荻野漕艇場の使用が禁止され、途方に暮れていましたが、三宅様からはモーターボートの提供、吉井様からは舟津川での練習の提案、若林様からは更衣室の提供、桑名様・鈴木様にはボート置き場として協力していただきました。すばらしい環境が整い、今後も充実した練習が出来るようになりました。練習を見られた方々からは激励の言葉もいただき、湖南の方々の優しさ改めて感じさせられました。本当にありがとうございます。
 ソフトテニス部・ボート部の皆さん、まずは自信をしっかり持ってください。「私にはできる」を試合前に6回、呪文のように唱えてください。気合いが入るとともに、不思議とリラックスできるはずです。今までの努力を精一杯出し、悔いの残らない大会にしてください。
 湖南高校ソフトテニス部・ボート部
    全国大会出場を目指し、頑張っていきまっショイ!!

朝練の指導を行う伊藤監督教えていただいた山菜(天ぷらにしました)苗運び田植えの手伝い

自靖自献(じせいじけん)!!

 春の訪れとともに、新たに6名の先生方が赴任されました。詳細については湖南高校だよりに掲載されると思いますが、それぞれの先生方はやる気に満ち溢れています。生徒の皆さんは乗り遅れないようにしてください。そして新入生22名が入学式を終え、対面式において、緊張の中、先輩方と対面しました。2・3年生が少し大人の雰囲気を出していたように感じたのは私だけでしょうか。部活動編成では多くの1年生が加入し、それぞれの部が活気溢れる雰囲気となりました。コロナ禍ではありますが、湖南高校としていいスタートをきることができたと思います。
 さて、コミュニティ・スクールとして2年目を迎えます。校長のつぶやきでも何度か書かせていただきましたが、今年は湖南へ貢献できる行動を、失敗を恐れずチャレンジしていきたいと思います。昨年1年間で湖南高校への協力体制は万全となりました。次は皆さん湖南高生の力で湖南の地を活気づかせてください。今回のタイトルは入学式でも話しましたが少し難しい言葉かも知れません。自ら靖んじ自ら献ずるという言葉ですが、意味としては「自分の心を穏やかに保つ事ができる人は、世のため人のために自らを尽くす事ができる」ということです。自分を犠牲にしてまで人のために何かをするということではありません。企業は利益を求めるために、世の中に迷惑になる仕事はしません。どんな仕事であっても、人が喜び、幸せになるために何が必要なのかを考えて業務に当たっています。将来、皆さんは就職して社会に出ます。つまり、職種は違っても世の中の人々に幸せを与えるために仕事をすることになるのです。湖南高校での生活で、心を穏やかに保ちながらその力を身につけてもらいたいと思います。湖南の課題は何なのか?原因はどこにあるのか?それを解決するために湖高生ができることは何なのか?私達教員が大人としての発想ではなく、若い皆さんの発想が必要なのです。在学中に湖南のためにやってみたいことを真剣に考えてください。普通ならできるはずがないことでも、地域の方々の力を借りる事によって実現できるかも知れません。まずは考え、そして行動に移すことです。
 最後に、心が穏やかでないときには湖南のきれいな景色を見て落ち着きましょう。ぼーと見ているだけで心が落ち着きます。私も昨年1年間、湖南の素晴らしい景色に何度心を洗われたか分かりません。頼りになる湖高生、よろしくね!!

青松浜へ続く道青松浜馬入新田

春なのにお別れですか(>_<)

 3月に入り田畑の雪もすっかり消え、湖南も春らしさが一段と感じられるようになりました。過ごしやすいいい季節となりましたが、春はお別れの時期でもあります。歌手の柏原芳恵さんの作品に「春なのに」という歌がありますが、その歌詞の中に「春なのに お別れですか 春なのに 涙がこぼれます 春なのに 春なのに ため息またひとつ」というフレーズがあります。今の私の気持ちそのままという感じです。
 3月1日に3年生23名が、学び舎を旅立っていきました。今年は卒業生一人一人に卒業証書を渡しましたが、呼名に対しての大きな返事と証書をもらう時の表情は、堂々としていてとても立派でした。地域の方々の協力と優しさ溢れる教職員の丁寧な指導、そしてその指導を信じ学んでくれた生徒が一体となった証だと感じました。やはり湖南高校は生徒を大きく成長させる環境が整った学校なんだと実感しました。
 また、教職員には避けられない年度末の人事異動もこの時期です。今年度お世話になった8名の先生方が異動されます。勤務年数はそれぞれ異なりますが、生徒へ向き合う姿勢は皆さん一緒で、生徒を第一に考え本気になって指導してくださりました。5年間勤務された熊谷明彦先生は、生徒が興味関心を引く印象に残る授業を行っていました。またコミュニティ・スクールの中心的な役割を果たし、蕎麦プロジェクトを成功に導いてくださいました。同じく5年間勤務された渡邉大典先生は、ICT教育のリーダーとしてiPadを使用した授業や、コロナ禍においてGoogleClassroomを利用し課題配布等を行っていただきました。ソフトテニス部の顧問としても9年ぶりに県大会出場に導き上位進出を果たしました。黒須由華先生は、家庭科の教員として週2回の勤務でしたが、生徒の悩みを聞いたり、ソフトテニス部の顧問としてご尽力いただきました。個人的に蕎麦打ちの練習もされており、蕎麦プロジェクトで大いに活躍してくださいました。中川沙彩先生は、国語科の教員として勤務され、1年生の副担任・ソフトテニス部顧問としてご尽力いただきました。常に笑顔を絶やさず、元気いっぱいで生徒に接していました。授業で使う小道具が印象的でした。遠藤真一郎先生は、数学科の教員として9月から勤務していただきましたが、短い期間にも関わらずに、あっという間に溶け込んでくださいました。ボート部の指導や実験を交えた授業を行ったり、多忙の中PTAの担当として「菱の葉」も立派に仕上げてくれました。4月からは茨城県の中学校教諭として勤務されます。守田徹郎先生は、数学科の教員として2年間ご尽力いただきました。考査前学習会など勤務時間外でも生徒に向き合っている姿がとても印象的です。力丸弥先生は、体育科の教員として1年間ご尽力いただきました。朝早くからグランドのライン引きや工夫を凝らした指導で、生徒の体力と技術力向上に努められました。渋川敦志先生は、スクールサポートスタッフとして9月から週2日の勤務をしていただきました。コロナウイルス感染症対策のための消毒作業や事務的な仕事を行っていただきました。アメリカ留学などの経験が活かされ、4月からは福島県の教員として勤務されます。簡単な紹介になってしまいましたが、それぞれの先生方は個性を活かしながら、生徒一人一人を真に大切にし、親身になって指導してくださいました。私が忘れかけていた教育の本質というものを目覚めさせてくれた情熱と本気な姿勢に感動しました。こんな素晴らしい先生方とお別れするのは寂しく、春なのにため息ばかりの毎日です。しかし、異動される先生方は新天地でも力を発揮するはずです。独り占めではなく、他校の生徒にもこの先生方の力を分けたいと思います。本当にご苦労様でした。そしてありがとうございました。
 最後に、校長のつぶやきに1年間おつきあいいただきありがとうございました。3月中はため息ばかりかも知れませんがお許しください。しかし、4月からは、やる気溢れる新任の先生方をお迎えすることができます。私のため息も意気揚々とした口笛に変わっていると思います。来年度も読んでいただければ幸いです。 

高校の周辺高校の周辺昇降口前の桜

自覚と学び!!

 三寒四温という言葉がありますが、湖南にも春の足音が聞こえてきたように感じます。昨年は雪が少なく、昭和57年から始まった除雪ボランティアが中止となりましたが、今年は実施することとができました。あいにくの吹雪の中での除雪となりましたが、雪まみれになりながらも一生懸命に除雪を行っていた生徒の姿に感心するとともに胸が熱くなりました。テレビ局3社と新聞社2社が取材に来てくださり、各方面に情報提供をして頂いたお陰で、福島在住の方からは、「高校生が真剣に除雪を行っている姿にとても感動した」やボランティアを行った地元の方からは「手際のよい除雪とさわやかな挨拶を聴き自分の青春時代を思い出し、その姿を重ね合わせ感謝した次第です」など、たくさんの方々からお褒めの言葉を頂きました。生徒達もやりがいを感じたと思います。取材を受けた生徒の言葉で、「除雪はとても大変な作業だと実感しました。だからこそ私たちがやらなければならないと思います」「日頃地域の方々には協力してもらっているので、感謝の気持ちを込めてやっています」と、湖南高校で生活する上で自分たちの役割を自覚し始めたように感じました。そば選手権出場を目指して頑張っている生徒が打ったそばも試食していただき、生徒達にとってとても充実した1日になりました。
 また、除雪を行うことによって学んだこともありました。あまりにもきれいに除雪してしまうと、凍ってしまい危険だということ。歩道を除雪すると、屋根から落ちてくる雪が歩行者にあたってしまうので、落下してこない場所を除雪するなど雪国ならではの知恵があるんことを学びました。
 私の自宅そばの公園では、梅が開花しました。湖南高校の梅の木はまだつぼみも出ていませんが、確実に春が近づいています。厳しい冬を耐えた木々が、暖かな春を迎え、再びさわやかですがすがしい姿を見せてくれることを楽しみにしている今日この頃ですが、コロナ禍で不便な生活を虐げられた3年生も間もなく湖南高校を巣立っていきます。湖南の大自然に囲まれ、地域の方々の優しさに包まれながら一回りも二回りも成長した姿をみると湖南の素晴らしさをあらためて感じます。「湖南最高!!」

除雪ボランティア桑折町の梅気温10℃の船津港

湖南の洗礼!!

 遅くなってしまいましたが、新年明けましておめでとうございます。本年も湖南高校をよろしくお願いいたします。1月に入り、本校の体育の授業は各学年ともに2時間連続の授業となります。スキーを行うためです。学校のすぐそばの山にちょっとした斜面(福良スキー場)があり、そこを使って練習します。最近はほとんど湖南高校の専用ゲレンデ?になっています。秋に地元の方に草刈りをしていただき環境を整えますが、昨年は記録的な雪不足で1度も使う事が出来ませんでした。今年は大丈夫そうです。畑の中を歩かせていただいたり、スキー場を使わせていただき、誠にありがとうございます。感謝の気持ちを忘れずに練習に励みたいと思います。
 さて、昨年とは打って変わり、今年の冬は雪・寒さともに厳しくなっています。湖南の冬に雪は当たり前なのですが、私にとっては雪の多さと、気温の低さに驚いています。先日は強風のため、ホワイトアウトの状況になり、車を運転していると前が全く見えなくなり3回ほど停車してしまいました。また、路肩が分からずハッとさせられました。赤と白のポールは降雪量を計る物と思っていましたが、路肩の目印だと言うことを教えていただきました。しかし、除雪の素早さと丁寧さには感動しました。雪の日は朝早く自宅を出るのですが、湖南の道路はすでに除雪がされており、全く運転に差し支えない状況です。さすがにスピードは出せませんが、非常に運転しやすく感じています。学校の駐車場もきれいに除雪され、先生方の出勤にも影響がほとんど無い状態です。いつもありがとうございます。この厳しい冬があるからこそ、住民の方々の思いやりや優しさが培われるんだと思いました。湖南に赴任して、地域の方々の優しさに触れ、自然豊かな環境にすっかり魅了されていましたが、雪と寒さの洗礼を受けた感じです。ただ、冬だから味わえる湖南の素晴らしさも発見できたので何とか乗り越えられそうです。また、のろのろ運転でご迷惑をお掛けいたしますがお許しください。
 最後に、コロナウイルス感染症は収まるどころか拡大し続けています。医療従事者の方々は困難を極めた業務となっていることとお察しいたします。どうか健康には十分に留意され頑張っていただきたいと存じます。本校においては感染予防に全力を尽くしながら、可能な限り行事等を行い、生徒にとって有意義な高校生活を送らせたいと考えております。何かとご迷惑をお掛けいたしますが、今年もご支援・ご協力の程よろしくお願いいたします。

グランドから見える磐梯山の頂き白鳥が羽を休める青松浜福良スキー場

芽生え!!

 湖南にも本格的な冬がやってきました。昨年は雪が非常に少なかったと聞いていましたが、今年は予報通り多くなりそうです。覚悟しながらも湖南の冬を楽しみたいと思います。

 さて、そんな冬になぜ「芽生え?」だと思うかも知れませんが、今年1年、湖南校生は地域の方々に協力していただき、たくさんの経験をすることができました。その経験から意識が少し変わったように感じたからです。
 全校生徒が行った蕎麦打ち体験、皆さんが真剣に蕎麦打ちを行い、おいしそうに食べている姿はとても印象に残っています。スペシャルゲストとして桑名佐奈恵様with赤鼻の方々による「そば口上」も反応よく聞いてくれました。試食後、率先して後片付けをしてくれた生徒がいました。「一からカレーライスを作る」では、自分達の手で育てた野菜やスパイス・温泉水から作った塩、何度も北塩原まで行って捕獲したウチダザリガニ等、苦労して食材を集め調理しました。味の感想は様々でしたが、食材を集めたり育てたりする大変さや食品の大切さを感じてくれたようです。「あすチャレ!Academy」では、学校が休みにも関わらず参加してくれた生徒達。当日は大雪になりましたが、雪かきを手伝ってくれたり、来客者の案内や車いすの補助など自主的に行動してくれたのがとてもうれしく感じました。講演者の植松隼人先生(デフサッカー男子日本代表監督)、ゲストとして山本恵理先生(東京パラリンピック出場を目指すパラ・パワーリフティング選手)も参加された生徒や一般の方々の真剣な取り組みに喜んでくださいました。
 今年1年、「コミュニティースクール」「地域協働推進校」として地域の方々に協力していただき、様々な経験をした皆さんの成長を感じました。協力してくださった地域の方々への感謝の気持ちはもちろん、自主的に行動することができるようになりました。すばらしいことです。そして湖南校生の「芽生え」です。しかし、目標はまだ達成していません。湖南校生として湖南という地を知ることによって「地域の課題に気付き」、その課題に「どう関わっていくべきか」を考え、主体的に行動することができるようになることだからです。この1年、色々なヒントがあったと思います。ここからは皆さんがそのヒントを参考に自分ができることを考えなければなりません。冬休みの宿題?でもあるそば粉を使ったレシピ作りもその一つです。湖南の良さ・素晴らしさを活かした独創的なアイデアをたくさん考えてください。「芽生え」から「成長へ」です。期待しています。
 コロナ渦で制限の多い1年ではありましたが、地域の方々には本当にお世話になりました。また、生徒の皆さんはよく頑張ったと思います。コロナウイルスの脅威はまだまだ収まりそうにありませんが、私もチャレンジ精神を忘れずに頑張っていきたいと思います。
 それでは、1年間本当にお世話になりました。よいお年をお迎えください。

青松浜の白鳥完成したカレーあすチャレ!植松先生と山本選手

夢を語ろう!!

 11月に入り、色鮮やかだった山々の木々も葉を落としはじめ、少し寂しさが感じられるようになりました。高校の植木にも校務員の長島さんが雪囲いをしてくださり、いよいよ湖南にも厳しい冬が訪れようとしています。今年の冬は昨年度と違い、雪が多い予想となってるので、私としては通勤にちょっと不安を覚える今日この頃です。
 さて、厳しい寒さはありますが、湖南の空気はとても澄んでいて気持ちいいです。深呼吸をすると心がリフレッシュし、頭も冴えてきます。今年はコミュニティ・スクールとしてスタートし、教職員・地域の方々のご協力のお陰で、蕎麦プロジェクトの活動ができました。12月4日の蕎麦打ち・試食で一段落となりますが、アイデアだけでなく実行できたのは、湖南の地域性だと感じています。人間は欲張りなもので、一つ実行できると次も何かできるんではないかと考えてしまいます。湖南の澄んだ空気で頭が冴えた私も例外ではなく、アイデアがポンポン出てきてしまいます。実際に動かなければいけなくなるのは教頭先生を始め、先生方なのですが・・・(笑)。今回は私が来年度以降に実現できればいいなという3つの夢をつぶやきたいと思います。
 1つ目は蕎麦プロジェクトを継続しつつ、「全国高校生そば打ち選手権大会」に出場することです。今年は蕎麦打ちの体験ですが、来年は体験ではなく本格的に技術練習を行い、おいしい手打ち蕎麦を提供できる生徒を育てたいと思います。将来的に湖南のそば粉を使ったそば屋さんを開店してくれたら幸せです。
 2つ目は、湖南のそば粉を使った6次化商品の開発です。湖南校生の柔軟な発想で、お菓子やご飯のお供、おつまみ等おいしく湖南らしい商品を開発してもらいたいと思います。斬新なアイデアを待っています。
 3つ目は古民家再生です。高校の周辺には空き家が目立っています。この空き家をうまく利用して、例えば「カフェ」や「観光案内所」や「直売所」であったりと、町の活性化につなげたいと思っています。もちろん湖南校生がデザインを考えたり整備したりしてイベントを企画します。実際にリフォームまではいかなくても、みんなが「湖南にこんな施設があったらいいのに」と思うものを考えてもらいたいと思います。
 調子に乗っていろいろと夢を語ってしまいましたが、私は「夢は実現させるもの」と常に思っています。夢や希望・目標がなければ現状は維持できても向上はしません。自分の将来や地域の将来を考えた場合、「より良く」を目指さなければならないのではないでしょうか。
 最後に、なぜこんな夢をつぶやいたかというと、湖南にはこの夢を叶える力があると思ったからです。蕎麦プロジェクトが実現できたように、皆さんのやりたいことが実現できるはずです。私たちが本気で考えた事に対して、地元の方々は本気に向き合ってくれます。こんな素晴らしい環境の湖南で皆さん大いに「夢を語りましょう」。


鬼渡神社雪化粧の磐梯山(湖南高校より)植木の雪囲い 

感謝から行動へ!!

 蕎麦プロジェクトの蕎麦の収穫が10月5日(月)に行われ、小雨ではありましたが無事に終了することが出来ました。コンバインの力を借りることなく、手作業での刈り取りとなりました。慣れない鎌を手にみんなで力を合わせ約2時間ほどで終了しました。動物の侵入で倒されていたり、場所によって成長の仕方が違うなど、実際に体験してみてわかった事も多かったと思います。体育館ギャラリーで乾燥させ、15日(木)に脱穀を行いました。体育館一面にブルーシートを敷き詰め、蕎麦束を床にたたきつけたり、棒でたたいたりして実を落としました。なかなか実が落ちず意外と力が必要でした。その後、唐箕を使って選別しましたが、収穫量は約40㎏位で、蕎麦束の量に比べると意外と少ないといった感じでした。今後は粉をひいていよいよ蕎麦打ち体験です。予定では12月3日(木)を予定しています。生徒の感想も「楽しかった」「いい経験が出来た」などおおむね良好でしたが、これから必要なのは発想力と行動力です。今年度コミュニティ・スクールとしてスタートした湖南高校は、学校と地域の連携を図り、地域創生の核となり社会に貢献できる人材の育成を目的としています。これまでの活動は、地域の方々や学校が中心となって進めてきましたが、本来の姿は、皆さんがアイデアを出し、実行していくことです。湖南町に「興味を持ち」「課題を見つけ」「解決の糸口を考える」、そして自分達の力ではどうしようもない時に、地域の方々や先生の力を借りるのです。今年度は初年度として学校がヒントを与えました。次はいよいよ皆さんが主役です。湖南高校生が本気になることで、地域も学校も本気になります。「どうせやってもダメ」では先に進むことは出来ません。ダメでもともと、失敗してもいいのです。湖南の将来を見据えて、想像力を膨らませ、行動してください。「地元の高校が衰退すると町も衰退してしまう」「地元の高校に活気があると町が元気になる」という話があります。小規模校でも大きな役割を担っているのです。湖南校生の力で湖南町を元気に、そして魅力のあるよりよい町にしてもらいたいと願います。いや、必ずそうするのです。
 「感謝から行動へ」湖南校生なら「やればできる」。校長として期待が高まるばかりです。