2022年3月の記事一覧
エール!!
厳しい寒さと大雪に見舞われた湖南の冬も雪解けも進み、ふきのとうが顔を出すなど春の足音が聞こえてきました。ぽかぽかとした陽気に心もうきうき気分になりますが、反面寂しさを感じる季節ともなります。学校には避けられない年度末の人事異動により、学校の原動力であった5名の先生方が異動されることとなりました。生徒のため、湖南高校のため、地域のために尽力されましたこと、本当にありがとうございました。感謝申し上げます。今回は異動される先生方を簡単に紹介させて頂きます。
遠藤潤教頭先生は高校教育課いわき教育事務所駐在管理主事としてのご栄転となります。本校勤務3年(実質6年)、一番早く出勤して一番遅く退勤する学校大好きな教頭先生でした。どんな時も笑顔で常に生徒の皆さんのことを考えていました。また、先生方の相談にも親身になって対応してくれました。変な校長が来てからは、変な教頭先生としてそば口上を踊ったり、そば打ち初段にチャレンジしました。教頭という仕事は激務だと言われていますが、本当に楽しそうに毎日過ごしている姿を見ていると、凄い教頭先生だなと感心するとともに、やっぱり相当な変人だなと感じました。4月からの職場では主に先生方の人事に関わる仕事に携われます。生徒のいないところでのご勤務になりますが、いわき地区の校長先生方との関係は密になると思います。ご活躍を期待しています。木村清志先生は船引高校へのご栄転となります。本校勤務5年にも関わらず、担任として2回、副担任として2回、計4回の卒業生を送り出しています。今年度は教務主任として皆さんの授業や行事の調整に当たって頂きました。授業は面白おかしく展開し、皆さんの珍回答にも屈せず、淡々と進める姿に感動しました。物事を冷静に判断し、一見クールに見えるかも知れませんが、メガネの奥の瞳がきらっと輝く時はユーモアたっぷりの話をしてくれます。印象的なのは、生徒ファーストの気持ちが強く、観察力が鋭いというところです。家庭訪問のタイミングや声掛けが絶妙でした。何度かお世話になった人もいると思いますが、私も木村先生のように、皆さんの変化に気付く事が出来るようになりたいと思っています。4月からはいきなり1学年の学年主任だと伺っております。ご活躍を祈念しております。伊藤恵美先生は福島県立あぶくま支援学校へのご異動となります。本校勤務8年と先生方の中では一番長く勤務され、誰よりも湖南高校を知り尽くし、誰よりも湖南高校を愛し、誰よりもボート部を愛してくれました。?!と思っています。ボート部では「きつい・つらい・楽しいボート部」をモットーに、未経験者を強くし全国大会や東北大会へ導く素晴らしい指導を行ってくれました。また、生徒会顧問として、生徒会行事の充実にも尽力して頂き、毎年趣向をこらした企画で楽しませてもらいました。私の中では、生徒に本気で向き合う情熱のある先生で、持ち前の明るさを十分に発揮し、周りの人を和ませてくれた先生でした。地域の方々との交流もあり湖南高校の顔というよりは湖南町の顔といった存在でした。4月からは今までとは違う環境となります。教員数も200人以上という大きな学校ですが、明るくパワフルな恵美先生なら湖南高校以上に期待されそして活躍されると思います。頑張って下さい。本間奈保子先生は帝京安積高校へ赴任されます。本校では4年間音楽の指導に当たって頂きました。この2年間は新型コロナウイルス感染症との戦いでしたが、授業においても様々な工夫をされ、支障なく楽しい授業が行われました。週に1日の来校でしたが、皆さんのリクエストに応えて、毎時間色々な歌を指導して下さいました。私は校長室に聞こえてくる皆さんの歌声を聞いて元気をもらってました。また、音楽発表会もすばらしい行事でした。やったことのない楽器の演奏や人前で歌うことはかなりの緊張だと思いますが、本間先生の授業を通して音楽の楽しさを知り、緊張よりも伝える大切さを学んだんではないでしょうか。そして何よりも卒業式でのピアノの生演奏です。本間先生の卒業生への思いのこもった演奏は参加した全ての方々に感動を与えてくれました。4月からは生徒数の多い学校となりますが、湖南高校同様に音楽の楽しさを教えて頂ければと思います。ありがとうございました。新井田真二さんは県中保健福祉事務所へのご異動となります。本校勤務は3年でしたが、業務の処理の速さや丁寧さはすばらしく、突然の教員の要望も受け入れていただきました。勤務先は奥様と同じ建物であり、ご自宅からも5分程度と伺っております。湖南では教員住宅に住まわれ厳しい寒さも体感されたと思いますが、今後は全ての面で温もりのある生活が出来るのではないでしょうか。学校事務とは畑違いの業務となりますが、湖南で培った迅速で丁寧な仕事ぶりであれば頼られる存在になること間違いなしです。ご活躍を期待しております。
昨年春のNHKの連続テレビ小説「エール」の主題歌「星影のエール」は、福島県にゆかりのあるGReeeeNの曲です。その歌詞には、「星の見えない日々を 超えるたびに 互い照らすその意味を 知るのでしょう 愛する人よ 親愛なる友よ 遠くまで 響くはエール」「星の見えない日々で 迷うたびに 誰か照らすその意味を 知るのでしょう 愛する人よ 親愛なる友よ あなたこそが エール」とあります。「互いを照らす」という歌詞には、誰かに支えられるだけではなく「自分が誰かを支える」という意味も込められています。また、何かに困ったとき、そっと手を差し伸べてくれる人っていると思います。そして誰かに優しくされると、「自分も優しくなろう」と思うようになります。自分と関わる周りの人がいるからこそ、自分も含め一人一人の存在が誰かにとってはエールなのかも知れません。私にとって5名の先生方はかけがえのない存在であり、励まされ元気づけられました。ずーっとエールを送られてきた感じがします。新天地では環境が大きく変わると思いますが、新たに出会う方々にエールを送るとともに、頑張り過ぎずエールを送られる側にもなって頂きたいと思います。お身体に気をつけて、疲れた時ははいつでも湖南の綺麗な景色と澄んだ空気を感じに来て頂きたいと思います。本当にありがとうございました。
意地でやっちゃいました!!
大雪だった今年の冬も雪解けが進み、ふきのとうの姿も見受けられる季節となりました。しかし、春の訪れにも関わらず、延期延期できていた雪灯籠祭りを3月16日(水)に実施しました。本来2月に行う予定で準備を進めてきましたが、まん延防止等重点措置が発令され実施することが出来ませんでした。3月は卒業式と高校入試で予定が取れずに、いつやるか迷っていました。すると急に気温が上がり一気に春の気配を感じると、みるみるうちに雪の量が減っていきました。今年の雪灯籠祭りはあきらめるしかないかなと思い始めた頃、地域の方から「いつやるの?楽しみにしてるよ」という声が聞こえてきました。これは意地でもやらなければならないと思った瞬間です。条件が悪くても来年のためにも工夫さえすれば何とかなると考えて、そば部の生徒とともに準備に取りかかりました。残雪がある場所は雪を利用し、ないところは中庭の形を利用しました。雪灯籠は作れませんでしたが、郡山市役所観光課
からお借りしたカップとロウソクを利用させていただき、約300個を設置しました。風もなく穏やかな天気でしたので、ロウソクは途中で消えることもなく約3時間ほど優しく灯してくれました。立ち寄っていただいた方々には、手作りの甘酒とかりんとうを振る舞い、幻想的な風景を楽しんでいただきました。「すごい、きれいだね」「優しい灯りに癒やされる」「窓に飾ってあるステンドグラス風のロゴがいいね」「頑張ったね」などお褒めの言葉をいただき、そば部の生徒も喜んでいました。正直に言うと、実験のために何度か雪が降りしきる中雪灯籠を作ったり、雪の中を歩けるように雪かきをしたり、かまくらを作ったりしましたが、私に言う言葉は「本当にやるんですか?」「雪がないのに出来るんですか?」と厳しいというかやる気がないというか、あまり乗り気のしないものでした。しかし、明るいうちにロウソクの灯をつけたのですが、徐々にあたりが暗くなってくるととてもきれいな風景が浮かんできて、生徒達から歓声があがりました。「やってよかった」「一面雪の中でやったらもっときれいだろうな」「来年もやりたい」などと前向きな声が聴かれました。意地でやった雪灯籠ですが、結果的には成功だったかも知れません。ドローン担当の1年生海斗君はまだ数回しか扱っていないにも関わらず操縦が上手で、撮影した写真や動画は素晴らしいものでした。海斗君には湖南の四季折々の動画を撮影してもらい、「湖南の魅力動画」を作ってもらう予定です。皆さん期待していて下さい。今回の企画は福島大学行政政策学類の学生さんとのコラボ企画でした。当日は滝田さん、渡邊さんが手伝って下さいました。予定通りであればもっと多くの学生さんに来ていただけたのですが、急な実施ですみませんでした。
最後に、17日にもやる予定でしたが、16日に発生した大地震のため学校が休校となり中止せざるを得ませんでした。また、お知らせが実施直前となりましたことお詫び申し上げます。来年は今年以上のものに仕上げたいと思いますので、お許し下さい。
11月26日(火)10.7℃ 曇