校長のつぶやき

意地でやっちゃいました!!

 大雪だった今年の冬も雪解けが進み、ふきのとうの姿も見受けられる季節となりました。しかし、春の訪れにも関わらず、延期延期できていた雪灯籠祭りを3月16日(水)に実施しました。本来2月に行う予定で準備を進めてきましたが、まん延防止等重点措置が発令され実施することが出来ませんでした。3月は卒業式と高校入試で予定が取れずに、いつやるか迷っていました。すると急に気温が上がり一気に春の気配を感じると、みるみるうちに雪の量が減っていきました。今年の雪灯籠祭りはあきらめるしかないかなと思い始めた頃、地域の方から「いつやるの?楽しみにしてるよ」という声が聞こえてきました。これは意地でもやらなければならないと思った瞬間です。条件が悪くても来年のためにも工夫さえすれば何とかなると考えて、そば部の生徒とともに準備に取りかかりました。残雪がある場所は雪を利用し、ないところは中庭の形を利用しました。雪灯籠は作れませんでしたが、郡山市役所観光課
からお借りしたカップとロウソクを利用させていただき、約300個を設置しました。風もなく穏やかな天気でしたので、ロウソクは途中で消えることもなく約3時間ほど優しく灯してくれました。立ち寄っていただいた方々には、手作りの甘酒とかりんとうを振る舞い、幻想的な風景を楽しんでいただきました。「すごい、きれいだね」「優しい灯りに癒やされる」「窓に飾ってあるステンドグラス風のロゴがいいね」「頑張ったね」などお褒めの言葉をいただき、そば部の生徒も喜んでいました。正直に言うと、実験のために何度か雪が降りしきる中雪灯籠を作ったり、雪の中を歩けるように雪かきをしたり、かまくらを作ったりしましたが、私に言う言葉は「本当にやるんですか?」「雪がないのに出来るんですか?」と厳しいというかやる気がないというか、あまり乗り気のしないものでした。しかし、明るいうちにロウソクの灯をつけたのですが、徐々にあたりが暗くなってくるととてもきれいな風景が浮かんできて、生徒達から歓声があがりました。「やってよかった」「一面雪の中でやったらもっときれいだろうな」「来年もやりたい」などと前向きな声が聴かれました。意地でやった雪灯籠ですが、結果的には成功だったかも知れません。ドローン担当の1年生海斗君はまだ数回しか扱っていないにも関わらず操縦が上手で、撮影した写真や動画は素晴らしいものでした。海斗君には湖南の四季折々の動画を撮影してもらい、「湖南の魅力動画」を作ってもらう予定です。皆さん期待していて下さい。今回の企画は福島大学行政政策学類の学生さんとのコラボ企画でした。当日は滝田さん、渡邊さんが手伝って下さいました。予定通りであればもっと多くの学生さんに来ていただけたのですが、急な実施ですみませんでした。
 最後に、17日にもやる予定でしたが、16日に発生した大地震のため学校が休校となり中止せざるを得ませんでした。また、お知らせが実施直前となりましたことお詫び申し上げます。来年は今年以上のものに仕上げたいと思いますので、お許し下さい。

2月の実験2月の実験滝田さん作成ポスター(福大)ドローンからの文字湖南のロゴ(大山洋子さん作)スロープハート型ドローン(全体図)