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2020年12月の記事一覧

第4回学校運営協議会を開催しました。

 12月21日(月)、第2回学校評議員会に引き続き、図書室において第4回学校運営協議会を開催しました。

 協議会の前に、生徒たちの日頃の様子を知るため、授業参観の時間を設けました。

 まずは、グループワークを主体にした2年生の化学基礎の授業、次に、基礎クラスと標準クラスの習熟度別に分かれている1年生の数学Ⅰと3年生の英語Ⅱの授業を見学しました。参観された小山伝一郎会長からは、「少人数の授業展開の中で、一人ひとりの生徒が真面目に学習に臨んでいる姿が印象的だった」との言葉をいただきました。

 

 協議会では、小山伝一郎会長及び酒井祐治校長からの挨拶の後、事務局から前回協議会の議事の報告、そして、この間にメディアで取りあげられた新聞記事等の紹介がありました。

 続く、先進校視察研修報告では群馬県立尾瀬高等学校の取り組みについての説明が事務局よりありました。尾瀬高校は、「地域に貢献し、自然との共生を図ることのできる人づくり」を教育目標として掲げており、全国で初めて自然環境科を設置した高校で、全校生徒136名の内、半分近くの63名が地元中学校の出身者で占められています。また、自然環境科では、一般家庭等でのホームステイ制度「ハートフルホーム・システム」により県内外から生徒募集を行っています。説明の後、委員の方それぞれからご意見をいただき、ホームステイ制度について、本校でも今後さらに検討を進めていく必要があるとの意見で一致し、ワーキンググループを設置することが決まりました。

 次に、『蕎麦プロジェクト』についての経過報告と今後の計画についての説明が事務局よりあり、今年度中のそばを用いたレシピ考案と試作品開発、そして来年度、製造委託のためのプレゼンテーション、本校生による実地販売などの計画が承認されました。

 続いて、酒井校長より「令和3年度のコミュニティ・スクール」について、次年度は、生徒の主体性を育む活動を重視し、本校でレシピ開発したそば製品や地元野菜の販売促進の企画、また、湖南の観光拠点となり得るような古民家の再生デザイン案に生徒が関わるなど「体験」を軸にした活動を地域と連携して展開していきたいとの構想案の表明がありました。

 最後に、「湖南高校と湖南町とのつながりをより深め、ともに魅力の向上を図っていくためのアンケート」の実施についての了承を得て、満田仁一副会長の閉会の言葉で会を閉じました。

 詳しくは、議事録をご覧下さい。

あすチャレ!Academy

 12月19日(土)、湖南高校視聴覚室を会場に、障がい者への理解を深める「あすチャレ!Academy」が開催されました。講師は聴覚障がい者のデフサッカー男子日本代表監督の植松隼人さん、当日は参加を希望した本校生徒や湖南地域の方々など約30名が植松さんの話しを熱心に聞きました。また、スペシャルゲストとして、パラ・パワーリフティング55㎏級日本記録保持者の山本恵理さんも来校されました。
 植松さんはパラリンピックやパラスポーツを題材に、競技の魅力と障がい者の「リアル」を私たちに語りかけ、参加した生徒たちは障がい者への理解と他者への思いやりを形にする方法を楽しく学ぶことが出来ました。

【生徒の感想】
 ・障がいのある方への気配りやコミュニケーションの仕方を知ることができ、先入観を持たないことの大切さを認識できた。
 ・とても印象が変わった。今日の帰りから困っている人がいたら助けようと思った。
 ・こんなにすごいことができる人がいることが分かった。
 ・パラスポーツには社会を変える力がある。目指すは同じゴール。

 

「蕎麦」文化論~日本と世界のそば文化~

 12月16日(水)、「蕎麦」文化論~日本と世界のそば文化~の授業を行いました。

 この授業は、コミュニティ・スクール企画「蕎麦プロジェクト」において、生徒がそばについての理解をより深くするためのものです。生徒は、そば栽培の始まりや縁起物扱いなどの「日本のそば文化」、世界のそばの生産量や料理などの「世界のそば文化」、そばせんべいやそばクッキーなどの「食としてのそば」を体系的に学びました。

 この冬休み中、すべての生徒がそばを活用したレシピを考えます。そして、3学期には湖南高校「蕎麦プロジェクト」【そばレシピ・コンテスト】を行い、そこで採用されたレシピは、表彰とともに、商品化に向けた試作会で実際に調理されます。湖南町特産のそばの「六次化」に向けて、「蕎麦プロジェクト」がまた一歩動きます。

学術研究部の地域研究の成果をまとめました

 今年3月に、6年間にわたる活動を終えた学術研究部ですが、3年生の元部員3人が、地域に根ざしたこれまでの活動を「こなんって、こんなとこ」(ホームページ形式)というタイトルでまとめました。下記をクリックして、ご覧下さい。

学術研究部の地域研究活動「こなんって、こんなとこ」

 

以下が、学術研究部の6年間の歩みです。

 2014(H26)年度 

  ・特設の【自然科学部】として発足

  ・「猪苗代湖に流入する河川の水質調査」を行い、生物学的側面から汚染状況の数値化を試みる(福島県生徒理科研究発表大会地学部門優秀賞[第2位])。

 2015(H27)年度 

  ・前年に続き、福島県生徒理科研究発表大会地学部門で優秀賞[第2位]を獲得。

  ・「再生可能エネルギー教育実践事業モデル校」に選ばれ、いわき明星大において講義や実験を実施。

 2016(H28)年度 

  ・「ペルチェ素子を用いた温度差発電の研究」に着手。

 2017(H29)年度 

  ・湖南地域の文化や社会について研究する【地域研究班】が結成され、【特設自然科学部】と合同し、【特設学術研究部】として発足。

  ・【地域研究班】が湖南町住民に対して行った社会調査「湖南を元気で住みよい町にする地域調査」が、『ふくしま高校生社会活動コンテスト』で「優秀賞」及び「社会貢献賞」を受賞。

  ・郷土史研究やオリジナル郷土料理レシピの開発に取り組む。

 2018(H30)年度 

  ・「湖南を知り、湖南の魅力を発信する」実践報告が、前年に続き、『ふくしま高校生社会活動コンテスト』で「優秀賞」及び「社会貢献賞」を受賞。

  ・湖南地域の立体地図の作成やオリジナル郷土料理レシピの開発等に取り組むとともに、部員生徒が郡山市の除雪ボランティアに登録。

 2019(H31・R1)年度 

  ・学術研究部ホームページ「こなんって、こんなとこ」の制作に着手。

  ・湖南の魅力インタビュー、湖南町の巡検調査、旧地名の研究を実施。

  ・令和2年3月、クラス減に伴う部活動の精選により活動の幕を閉じる。

 

湖南町福良地区「地域づくりマップ」を作成しています

 12月9日(水)図書室において、本校生徒と福島県県中建設事務所員が湖南町福良地区「地域づくりマップ」作成のための合同ワークショップを行いました。
 これは、福島県県中建設事務所が、地域づくりのための取組の一つとして、生徒会役員・1年生有志と一緒に湖南町福良地区ならではの観光マップを作成するための初回の取組です。行政と学校が一緒になって湖南町を盛り上げていこうとするものです。今回参加した生徒たちは、自由な発想のもと、地元湖南の観光資源を考えたり、マップのイメージを用紙に表現したりしていました。
 「地域づくりマップ」の完成へ向けて、生徒はデザインや内容等の検討・修正を今後も重ねていきます。

「蕎麦プロジェクト」収穫祭を行いました

12月4日(金)、今年度のコミュニティースクール企画「蕎麦プロジェクト」の集大成ともいえる「収穫祭」を行いました。先月脱穀・選別したそばの実を地元の方に挽いてもらい、地元の方々のご指導を受けながら、実際に生徒たちがそば打ちを行い、試食しました。

 

収穫祭に先立ち、学校運営協議会の小山伝一郎会長と学校長の挨拶です。

  

まずは石臼を用いての粉挽き体験です。指導してくださったのは、学校運営協議会委員兼同窓会長でもある桑名秀一郎さんです。そばの実が粉になる様子を見ることができました。

  

続いては「会津蕎麦口上」、いや「湖南蕎麦口上」のお披露目です。蕎麦口上とは、特別な席やおめでたい日の食事に出される蕎麦を食べる際に披露されるものです。今回オリジナルの「湖南蕎麦口上」を披露していただいたのは、地元・湖南町中野生産組合の桑名佐奈恵さんです。ひねりやしゃれが混じった、面白可笑しい口上を3名の方に披露していただきました。

おや?左と右の男性陣、どこか毎日会っているような気がするのですが…。

   

 

いよいよそば打ち開始。各班、アドバイスを聞きながら上手に打っています。

   

   

切ったそばは細いのから太いものまで様々。切った人の個性が表れているのでしょうか。

  

そして大きな鍋、たっぷりのお湯で茹でてもらいます。

  

ついに試食。お味はいかがでしょうか。蕎麦のおいしさだけでなく、今までかけてきた時間と苦労が最高の薬味になったのでは。

  

 

生徒代表のお礼の言葉です。

今ままで本プロジェクトでお世話になった、すべての方に感謝します。ありがとうございました。

 

 

~生徒の感想~

「蕎麦を切ることは幅が均等にならず大変でした。蕎麦屋で出てくる蕎麦の幅が細く均等であることが、とても凄いことだと感じました。」

「今回の蕎麦がこんなに美味しかったのは、地域の皆様が協力してくださったおかげです。とても楽しかったです。」

「今回は細かい技術が多く、難しかったですが、地域の方や先輩たちに親切に教えていただき、とても分かりやすかったです。」

「湖南の歴史や文化はこのようにして若者に受け継がれていくんだ、と思いました。」