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コミュニティ・スクール(CS)

「蕎麦」文化論~日本と世界のそば文化~

 12月16日(水)、「蕎麦」文化論~日本と世界のそば文化~の授業を行いました。

 この授業は、コミュニティ・スクール企画「蕎麦プロジェクト」において、生徒がそばについての理解をより深くするためのものです。生徒は、そば栽培の始まりや縁起物扱いなどの「日本のそば文化」、世界のそばの生産量や料理などの「世界のそば文化」、そばせんべいやそばクッキーなどの「食としてのそば」を体系的に学びました。

 この冬休み中、すべての生徒がそばを活用したレシピを考えます。そして、3学期には湖南高校「蕎麦プロジェクト」【そばレシピ・コンテスト】を行い、そこで採用されたレシピは、表彰とともに、商品化に向けた試作会で実際に調理されます。湖南町特産のそばの「六次化」に向けて、「蕎麦プロジェクト」がまた一歩動きます。

学術研究部の地域研究の成果をまとめました

 今年3月に、6年間にわたる活動を終えた学術研究部ですが、3年生の元部員3人が、地域に根ざしたこれまでの活動を「こなんって、こんなとこ」(ホームページ形式)というタイトルでまとめました。下記をクリックして、ご覧下さい。

学術研究部の地域研究活動「こなんって、こんなとこ」

 

以下が、学術研究部の6年間の歩みです。

 2014(H26)年度 

  ・特設の【自然科学部】として発足

  ・「猪苗代湖に流入する河川の水質調査」を行い、生物学的側面から汚染状況の数値化を試みる(福島県生徒理科研究発表大会地学部門優秀賞[第2位])。

 2015(H27)年度 

  ・前年に続き、福島県生徒理科研究発表大会地学部門で優秀賞[第2位]を獲得。

  ・「再生可能エネルギー教育実践事業モデル校」に選ばれ、いわき明星大において講義や実験を実施。

 2016(H28)年度 

  ・「ペルチェ素子を用いた温度差発電の研究」に着手。

 2017(H29)年度 

  ・湖南地域の文化や社会について研究する【地域研究班】が結成され、【特設自然科学部】と合同し、【特設学術研究部】として発足。

  ・【地域研究班】が湖南町住民に対して行った社会調査「湖南を元気で住みよい町にする地域調査」が、『ふくしま高校生社会活動コンテスト』で「優秀賞」及び「社会貢献賞」を受賞。

  ・郷土史研究やオリジナル郷土料理レシピの開発に取り組む。

 2018(H30)年度 

  ・「湖南を知り、湖南の魅力を発信する」実践報告が、前年に続き、『ふくしま高校生社会活動コンテスト』で「優秀賞」及び「社会貢献賞」を受賞。

  ・湖南地域の立体地図の作成やオリジナル郷土料理レシピの開発等に取り組むとともに、部員生徒が郡山市の除雪ボランティアに登録。

 2019(H31・R1)年度 

  ・学術研究部ホームページ「こなんって、こんなとこ」の制作に着手。

  ・湖南の魅力インタビュー、湖南町の巡検調査、旧地名の研究を実施。

  ・令和2年3月、クラス減に伴う部活動の精選により活動の幕を閉じる。

 

湖南町福良地区「地域づくりマップ」を作成しています

 12月9日(水)図書室において、本校生徒と福島県県中建設事務所員が湖南町福良地区「地域づくりマップ」作成のための合同ワークショップを行いました。
 これは、福島県県中建設事務所が、地域づくりのための取組の一つとして、生徒会役員・1年生有志と一緒に湖南町福良地区ならではの観光マップを作成するための初回の取組です。行政と学校が一緒になって湖南町を盛り上げていこうとするものです。今回参加した生徒たちは、自由な発想のもと、地元湖南の観光資源を考えたり、マップのイメージを用紙に表現したりしていました。
 「地域づくりマップ」の完成へ向けて、生徒はデザインや内容等の検討・修正を今後も重ねていきます。

「蕎麦プロジェクト」収穫祭を行いました

12月4日(金)、今年度のコミュニティースクール企画「蕎麦プロジェクト」の集大成ともいえる「収穫祭」を行いました。先月脱穀・選別したそばの実を地元の方に挽いてもらい、地元の方々のご指導を受けながら、実際に生徒たちがそば打ちを行い、試食しました。

 

収穫祭に先立ち、学校運営協議会の小山伝一郎会長と学校長の挨拶です。

  

まずは石臼を用いての粉挽き体験です。指導してくださったのは、学校運営協議会委員兼同窓会長でもある桑名秀一郎さんです。そばの実が粉になる様子を見ることができました。

  

続いては「会津蕎麦口上」、いや「湖南蕎麦口上」のお披露目です。蕎麦口上とは、特別な席やおめでたい日の食事に出される蕎麦を食べる際に披露されるものです。今回オリジナルの「湖南蕎麦口上」を披露していただいたのは、地元・湖南町中野生産組合の桑名佐奈恵さんです。ひねりやしゃれが混じった、面白可笑しい口上を3名の方に披露していただきました。

おや?左と右の男性陣、どこか毎日会っているような気がするのですが…。

   

 

いよいよそば打ち開始。各班、アドバイスを聞きながら上手に打っています。

   

   

切ったそばは細いのから太いものまで様々。切った人の個性が表れているのでしょうか。

  

そして大きな鍋、たっぷりのお湯で茹でてもらいます。

  

ついに試食。お味はいかがでしょうか。蕎麦のおいしさだけでなく、今までかけてきた時間と苦労が最高の薬味になったのでは。

  

 

生徒代表のお礼の言葉です。

今ままで本プロジェクトでお世話になった、すべての方に感謝します。ありがとうございました。

 

 

~生徒の感想~

「蕎麦を切ることは幅が均等にならず大変でした。蕎麦屋で出てくる蕎麦の幅が細く均等であることが、とても凄いことだと感じました。」

「今回の蕎麦がこんなに美味しかったのは、地域の皆様が協力してくださったおかげです。とても楽しかったです。」

「今回は細かい技術が多く、難しかったですが、地域の方や先輩たちに親切に教えていただき、とても分かりやすかったです。」

「湖南の歴史や文化はこのようにして若者に受け継がれていくんだ、と思いました。」

CS 先進校(群馬県立尾瀬高校)視察研修報告

 コミュニティ・スクール事業の一環として、群馬県立尾瀬高等学校に、2020年10月27日(火)~28日(水)の2日間、先進校視察研修に行ってきました。

 全国で初めて「自然環境科」を設置した尾瀬高校は、沼田市内の利根中学校と隣接の片品村の片品中学校と連携型の中高一貫教育で互いに密接な関係にあり、地元からの進学者も多く、「地域に貢献し、自然との共生を図ることのできる人づくり」を目指しています。また、一般家庭等(民家や民宿)でのホームステイ制度により県内外から生徒募集を行い、近年、入学希望者が増加傾向にある学校でもあります。

視察研修の内容は、以下の通りです。

【 10月27日(火) 】 

13:00~13:30 情報交換

13:45~15:15 校外実習視察

15:30~16:20 学校の概要説明

16:30~17:30 ハートフルホーム・システムの説明

17:30~18:00 校長先生との懇談

18:30~21:30 ホストファミリー(梅木さんご夫妻)からの聞き取り調査

    

【 10月28日(水) 】

 7:50~8:15  ホームステイ先の訪問

8:30~8:45  聞き取り調査の打ち合わせ

9:00~10:15 片品村役場での聞き取り調査:教育委員会・むらづくり観光課

10:30~12:00 自然環境科施設見学

 左は、学校から車で10分ほどの場所にある雑木林での校外実習の様子です。自然環境科では、野外での自然観察や地域からの講師招聘がさかんに行われています。先生方が、生徒たちを下の名前で呼んでいたのが印象的でした。本校と同じく、「一人一人の生徒に寄り添う」雰囲気を感じました。

 真ん中は、ペンションを経営しながら、5名の男子生徒のホストファミリーになっている梅木さんご夫妻です。ホストファミリーとしてのやりがいやご苦労など、率直なお話を聞かせていただきました。心のこもった夕食とおもてなし、ありがとうございました。お世話になりました。

 右は、片品村役場での聞き取り調査の様子です。公務にお忙しい中、総勢5名の職員の方々が対応して下さいました。全国の中山間地域に位置する町村はどこも人口流出に悩んでいますが、片品村は尾瀬高校との連携を深めながら、地域に人材が残る取り組みに成功していると感じました。

 尾瀬高校関係者の皆様、本当に有意義な2日間でした。この研修の成果を、本校の地域協働の学校づくりにいかしていきたいと思います。