当たり前のことを当たり前に!!
2020年9月23日 16時03分8月31日(月)に昭和48年から始まった湖岸清掃を実施しました。47年間続く伝統ある行事です。湖南高校校歌の1番は「磐梯は紫紺の山肌」、2番は「猪苗代漫たるその水」とあります。猪苗代湖を前に見る磐梯山は美しくて心が洗われます。そして、猪苗代湖の清らかな水は、湖南町に限らず私たちの生活に欠かすことのできないものです。湖南高校の先輩方はこの猪苗代湖の育む命に感謝するとともに、美しさを守ろうという強い思いがあったのではないでしょうか。これからもその意志をしっかり受け継いでいきたいと思います。
ところで、今年はコロナウイルス感染症の影響で湖南七浜は閉鎖されました。その関係もあったかも知れませんが、例年に比べてゴミの量は少なかったようです。浜によってはほとんどゴミがない状況でした。湖の管理をされている方々のご尽力もあったと思います。しかし、私が担当した浜の一部はひどいところがありました。花火の残骸や大量のたばこの吸い殻、バーベキュー用具など故意に捨てていったとしか思えない状態で放置されていました。ゴミは持ち帰るのは当たり前なはず、楽しむのにもマナーは大切です。とても腹立たしく、悲しい気持ちになりました。しかし、湖南校生の姿を見てその気持ちも少し和らぎました。小雨の降る中でも楽しそうに、そして真剣に清掃活動をやってくれたのです。ボランティア精神ではなく、自分のお世話になっている地域の清掃活動はやって当たり前という感じでした。
話は変わりますが、湖南高校のそばファームは順調に成長し、収穫を待つばかりとなっています。生育記録は生徒が毎日4人一組で行っています。1人くらいさぼっても支障がないのですが、みんな責任を持って記録を取っています。観察に行くのが当たり前、誰かに任せることもできるけど自分の責任を果たすのは当たり前という思いです。
湖岸清掃であれ、生育記録であれ、当たり前のことを自然に当たり前にできる湖南校生はすばらしいと思います。校長として誇りに思うとともに、誰からも信頼され、愛される人間になるんだろうと強く感じました。自信を持って突き進んでください。