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地域カダイ探究・地域ミライ探究

令和6年度 総合探究成果発表会

 6月13日(木)に『総合探究成果発表会』が行われました。今回は、初めて地域の方々や、総合探究の授業でお世話になった方々を招いての開催となりました。

  

 校長先生からお話を頂いた後、まず1年生の発表が行われました。1年生は、今年始まってから現在まで取り組んできた湖南町の現状と課題についてポスターセッションで報告しました。班に分かれ、湖南町の魅力、課題、これから取り組んでいきたいことなどについて、みんなで話し合った内容を報告していきます。報告の中で、湖南町には猪苗代湖などの素晴らしい自然はあるが、若い人たちが楽しめる買い物場所や遊び場所がないといった報告がありましたが、これに対してギャラリーから「湖南にはまだあなたたちが知らない魅力がたくさんある。これからもっともっと勉強して欲しい」と言った意見が上がるなど、1年生の学びを応援する声が上がりました。

  

 1年生の発表が終わると、次は、探究活動のメインである2年生と、今年から先生役として入った3年生が、つくる、つたえる、つなぐの3つの班に分かれて発表を行いました。3年生による昨年度からの活動報告に加えて、2年生はこれからに向けた決意と実施計画について話をしてくれました。

 まず作る班では、去年までおこなってきた湖南町に伝わる郷土料理づくりの中から、かりんとうをピックアップして、そのかりんとうの六次化に取り組んできたという報告がおこなわれました。発表の中では、味付けのアレンジを行った際の苦労話や課題などが語られました。発表に対して、ギャラリーからはかりんとうを作る際のコツや6次化にあたってのアドバイスなどをいただきました。

 

 続く伝える班は、まず3年生が昨年度取り組んできた湖南町の民話の伝承について報告を行いました。報告では、まだ湖南の伝統文化についてあまり詳しくない1年生を念頭に置きつつ、民話とは何か、湖南にはどのような民話が語り継がれてきたのかから始まり、昨年度行ってきた活動の総括がなされました。これに続き、今年の2年生が、新たな取り組みとしてこれから始める湖南町のお祭りの継承について報告を行いました。様々なインタビューを交えた発表に対して、ギャラリーからは「今湖南町では、お祭りの継承を含めて伝統文化が、若い人が少ないことから危機に瀕している。高校生の手で何とか文化を継承し、街を盛り上げてほしい」と言う意見が出されました。

 

 最後につなぐ班の報告が行われました。つなぐ班は去年から湖南町の観光をテーマにパンフレット作りを進めてきました。完成したパンフレットのお披露目がなされ、そのパンフレットをもとに湖南の名所旧跡、お食事処などについて細かな説明が行われました。ジョークを交えた、素晴らしい発表や完成度の高いパンフレットはとても好評で、これからの活動が期待される内容となりました。

 

 成果発表会の最後に、湖南高校教員から生徒たちに、これからの探究活動を進めるにあたってのヒントとなることを期待して、プレゼンテーションのノーハウについてレクチャーがありました。

  

 全体を通して、今回は外部からの参加者もあったということで、非常に勢いのある発表会となったように思います。また、地域の方々から様々な意見をいただいたり、交流したりする機会となったことも探究活動を深める1つのきっかけになるのではないかと思いました。

 準備などいろいろ大変なところはありましたが、とても充実した会になりました。

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