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地域カダイ探究・地域ミライ探究

<主食班> そばを石臼で挽きました。

コーヒーの豆挽きでは、なかなか進展しなかった製粉作業。先週の木曜日に行われた『蕎麦プロジェクト』で地元の方からお借りした石臼を使って、残っていたそばの実を製粉しました。作業効率は、コーヒーの豆挽きとは雲泥の差、スムーズに、しかも、きめ細かく、挽きあげることができました。

花壇いっぱいに咲き誇ったそばの花でしたが、収穫したそばの実は1200g程度でした。さらに、製粉した結果、そば粉として獲得できたのは850gでした。

いよいよ明日はカレー作り。なんとか間に合いました。

《野菜班》 じゃがいも収穫しました

12月に入りました。今日12/2(水)は2学期期末考査の最終日です。

ここ数日風は冷たいのですが、天候が比較的良かったので、テスト終了後に生徒たちはじゃがいもを収穫しました。

土がある程度乾燥していたので、じゃがいもを簡単に掘り返すことができました。

収穫時期が少し遅れ、この時期は夜間から朝方にかけて霜が降りてしまうため、作物の成長具合が心配されましたが…

なかなか立派なじゃがいもが土の中から出てきました。

全部で12株ほどであったため、野菜班の仕事は10分ほどで終わりました。

じゃがいもの栽培は初心者向けと言われていますが、今日の収穫作業からその理由が良く分かります。

 

今回収穫したじゃがいもは、来週まで暗所で乾燥させながら保管します。

立派なものから穴が開いて痛んでいるもの、未成熟で緑色のものまであります。

12月10日(木)はいよいよ「一からカレーライスを作る」時間です。調理して食べる際には、協力してくださった地域の方々への感謝の気持ちを忘れず、無駄がない様にしなければなりませんね。

《野菜班》 人参・葉大根収穫しました

12月2日(水)のじゃがいも収穫に引き続き、12月8日(火)には人参と葉大根の収穫を行いました。

午前中雨が降っており、少しぬかるみがありましたが生徒達は一生懸命活動しました。

予想よりも大きく成長した野菜に驚きと喜びを隠せません。

これで、8月から畑で栽培していた全野菜の収穫を無事に終えることができました。

最後に、今年の野菜班の収穫量をまとめると、

じゃがいも(ニシユタカ・デジマ) 3.65kg

人参(オレンジスティックNEO・メロディーライン) 3.3kg

葉大根(葉大臣) 4.0kg

となりました。果たしてどのようなカレーになるのか、すごく楽しみです。

”イチ”からカレーを作りました。

12月10日(木)、今年度の総合的な探究の時間の集大成の日です。「イチからカレーライスを作る」のプロジェクト名通り、徹頭徹尾、自分たちの力で作った食材・道具を使ってカレーを作りました。

この日の作業は、大きく3つのグループに分かれて行いました。まず1つめのグループの作業は、食器の仕上げです。《その他班》が中心となり、竹の器・箸にヤスリをかけました。そのほか、裂けてしまった竹を削り取ったり、箸を追加生産したり…。安心して使用できる食器になるよう、このグループでは特に丁寧に作業をしていました。

2つ目のグループの作業は、蕎麦打ちです。《主食班》が行いました。前日までに挽いておいたそば粉をこねて、のばし、切り、ゆで、水にさらし…湖南高校産そば粉100%の十割蕎麦を仕上げました。カレーと共に食べるため、蕎麦は太めです。

3つ目のグループの作業は、調理です。中心となるのは《野菜班》です。

また、福島県郡山市でレストラン「なか田」を営んでいる中田智之様を特別講師としてお招きし、ご指導をいただきました。

調理の第一段階は、《野菜班》の育てたにんじん、じゃがいも、葉大根、わさび菜の下ごしらえです。しっかりと水で洗い、一口大に切ります。その間に、《その他班》が調達した米糠油で、《肉班》が調達したウチダザリガニを炒めます。

 

その後は、《スパイス班》の作ったコリアンダー・レッドペッパー・サフランと、切り終えた野菜を投入し、炒めます。野菜が煮崩れないようじっくりと炒めたら、《その他班》が汲んだ馬入の湧き水で煮て、《調味料班》が精製した塩で味をつけます。

調理の工程が進むにつれ、いい香りが漂います。中庭で食器のヤスリがけをしている生徒たちも、興味津々です。

最後に味見をしつつ味を調えました。食器に装い、彩りとしてわさび菜とウチダザリガニを添え、カレーは完成です。

また、中田シェフが、生徒とともに2種類のカレーを作ってくれました。同じ野菜を用いスパイスや調味料を足して作った「見本品カレー」と、中田シェフが食材から厳選した「オリジナルカレー」です。計3種類のカレーで、食べ比べも行いました。

~生徒の感想~

「正直、口に合わなかった。しかし、カレーを1から作ることはとても難しいと感じた。自分たちで色々調べて、食材を確保し、頑張れたと思う。自分は《調味料班》として、温泉水から煮詰めて塩を作った。手に入るまで時間がかかりすぎたのが欠点だった。これを来年の活動に生かしたい。今回の活動で、食に興味を持てた。そして、食を大切にしようと思った。」

「1からスパイスを育てて、それがカレーに使われて嬉しかった。たくさんの種類のカレーができて、いろんな味を楽しめてよかった。スパイスで育てられなかったものや量が足りなかったものがあったので、きちんと下調べをして調達した方がいいと思った。カレーの味は賛否両論だったが、私は美味しかった。」

「半年以上かけて作ったカレーは、やっぱり初めて作ったので、すごく美味しかった訳ではなかった。でも、皆で協力して作ったカレーは、とても優しい味がした。私は《肉班》だったので、ザリガニを捕りに行ったり茹でて殻をむいたりするのが大変だったことが記憶に残っている。また、学校でこういう企画があったらいいと思った。」

 

無事にカレーを作り上げることができたのも、校外のさまざまな方々のご理解とご協力をいただくことができたからです。電話やメール、または対面で、さまざまなプロフェッショナルの方々に助けていただきました。この場を借りて、お礼を申し上げます。

次回の総合的な探究の時間では、今回のカレー作りの反省と対策を練ります。今回の経験を次代に引き継げるよう、生徒たちの活動はまだ続きます。

「イチからカレーライスを作る」振り返りと成果発表を行いました。

3月11日(木)、令和2年度最後の総合的な探究の時間です。生徒一人ひとりの活動を振り返り、「イチからカレーライスを作る」プロジェクトの成果発表を行いました。

休校期間など想定外の状態からスタートを切った、このプロジェクト。12月10日(木)にカレーを作り上げた後は、この活動の振り返りを行っていました。それぞれの班ごとに、この1年間の活動を通して「見つけた可能性」「悔しかったこと」「まとめ」を考え、本日発表しました。

「はじめは『カレーなんて絶対無理』だと思っていたけれど、挑戦してみたら意外とできた」「諦めないで続けることで、成功して自信がついた」「コツコツとやる作業は向いていないと思っていたけど、けっこうおもしろくて、新たな自分を発見した」など、各班ごとの発表では前向きな言葉が多く聞こえました。「タイムアップになってしまったので、もっと積極的に行動すればよかった」「当番を忘れてしまうことがあったので、もっと責任感を持ちたい」など、今後の生活に生かすことができる反省も、多く出てきました。

この1年間の活動を通して得た成果や課題、失敗も、是非みなさんが進化するための栄養としてください。

午後2時46分には、生徒と教職員が黙祷を行いました。