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「蕎麦プロジェクト」収穫祭を開催しました②

 蕎麦プロジェクト収穫祭の後半です。いよいよそば打ちです。

 生徒は13の班に分かれてそば打ちを行っていきます。今年度は中野生産組合の講師の方が実演するそば打ちをスクリーンで投影しながらそば打ちを進めていきました。

 最初に、鉢にそば粉を入れよくかき混ぜていきます。その後3回に分けて水を入れていきます。だまにならないようによく混ぜ、3回目の水入れに少しずつまとめて大きくしていきます。そして耳たぶくらいの固さのタマを作ります。次に、タマをこねていきます。そして、仕上げに中の空気を抜いていき(菊ねり)、円錐形にします。生徒は講師の先生や初段位取得生徒から指導を受けながら、工程を進めていきます。

 円錐形のタマをつぶし、のし棒を使い均等の厚さになるようにのばしていきます。のばした生地を、のし棒で巻きとりまわして、四角をつくっていきます(角出し)。そして、生地をたたんでいきます。いよいよ「切り」の工程です。まな板を少しずつ動かして、均一な太さに切っていきます。生徒は慣れないながらも真剣に、そばを切っていきました。

 全班がそば打ちを無事に終了し、「そば茹で」です。各班がそれぞれのそばを調理室に持っていきます。中庭の大鍋で、講師の方にそばを茹でてもらいます。水道で水洗いをし器に入れ、そばつゆ(温・冷)をかけ、大根おろし・天かすを盛り付けて完成です。

 調理室・被服室にて各班指定のテーブルに座り、試食です。自分たちで打ったそばは格別で、生徒たちは美味しそうにそばを食べていました。1杯では足りない生徒には、講師の方が打ったそばも振舞われ、3~4杯食べた生徒もいました。

 最後に、生徒代表からお礼の言葉が述べられました。また、講師を代表して、中野生産組合の桑名秀一郎 様から御挨拶をいただきました。

 今回の収穫祭は、昨年以上の規模・盛り上がりとなり、今年度の「蕎麦プロジェクト」の集大成として大成功を収めることができました。この成功は、学校関係・地域・各関係機関の方々の御支援によるものであると感じています。今月の「もちつき大会」に続き、湖南高校がコミュニティー・スクールとして多くの方々に支えられている学校であると再認識することができました。

 

<生徒の感想>

・日常生活であまり話さない先輩とコミュニケーションをとりつつ、そば打ちをすることができて良かったと思いました。最初は遅れてしまったけれど、先輩と協力してなんとか間に合いました。こんな経験あまりないのでよかったです。(1年男子)

・蕎麦プロジェクトを通して気づいたことは、この湖南高校は地域の人々のおかげでこういうことができているんだということです。湖南の人々の優しさを知ることができました。これからも湖南のよさを大切に、学校生活を送っていきたいと思います。(1年男子)

・蕎麦プロジェクトで初めに驚いたことがそばの生長のはやさでした。あっという間に大きくなってびっくりしました。脱穀の時にもいろいろな器具が出てきて使ったことがないもの、ミスをすればケガするものがあって驚きましたが、上手に脱穀することができました。(1年男子)

・思っていたよりも1つ1つの作業が大変でした。しかし、先輩方に教えてもらいながら楽しく作業できたので良かったです。自分たちで打ったそばは、太さがバラバラでしたがとてもおいしかったです。また、今回のプロジェクトに関わっていただいた方に感謝したいです。(1年女子)

・昨年度とは違い、自分がそば打ちの指導者の立場にもなって、違う楽しみもあって面白かったです。そばを使った他の活動も頑張っていきたいと思いました。(2年女子)

・太鼓の発表は、迫力があってすごかった。自分で打った蕎麦は、長さや太さがバラバラだったけど、色んな食感があって美味しかった。(2年男子)

・このような機会はなかなかないので、貴重な経験ができました。色んな方々に感謝の気持ちを忘れずに、これからの学校生活を頑張っていきたいです。(2年男子)

・自分で打ったそばはとても美味しかったです。少し太いのもあったけど味がでて良かったと思います。来年で最後なので、今年以上に上手になりたいと思いました。(2年女子)

・蕎麦プロジェクトに参加して、私はそば生産者さんの大変さに気付けました。私たちのために蕎麦プロジェクトに協力してくれた人たちに感謝の気持ちでいっぱいです。(3年男子)

・いつもなら麺類を食べても何も思わないのですが、今日はとてもおいしく感じました。そばがおいしく感じるのは、蕎麦口上や太鼓のおかげかもしれません。蕎麦口上での壇上のみなさんの姿は一生忘れません。また、太鼓での迫力のある演奏は見ていてとても楽しかったです。(3年女子)

・太鼓発表では、練習が短い間だったのですが、1日1日を大切に練習し大成功を収めることができたので良かったです。そば打ちでは、班のみんなと協力し合って美味しいそばを食べることができました。自分でも打って家族の人に食べさせてみたいと思いました。(3年女子)

・今回でこの行事も最後なんだなと思いました。後輩に「今回で最後だから」と自分の番を多くさせてもらいました。優しい後輩だなと思いうれしくなりました。(3年男子)