校長のつぶやき

手塩にかける!!

 2学期がスタートしました。夏休み中部活動を頑張って日焼けした姿で登校した生徒や進路を控えて少し緊張気味の生徒、夏休み気分がまだ残っていてちょっとぼーっとしている生徒など様々でしたが、元気に登校してくれて安心しました。しかしながら、夏休みに入りコロナウイルスの感染者数が急拡大し、福島県でも蔓延防止措置がとられる事態となり、学校生活にも支障をきたす可能性が出てきました。目に見えないものから身を守ることはかなり困難なことですが、感染予防対策をしっかり行い、感染リスクをできるだけ押さえ込みたいと思います。学校行事を含め、高校生活における生徒の貴重な体験は可能な限り実施したいと考えています。各自が予防できる全てのことを徹底して行っていきましょう。さて、7月30日に種まきをした蕎麦は順調に育ち、8月23日には花が咲き始めました。雨が心配でしたが、生徒の日頃の行いが良かったのか、種まきはベストタイミングだったようです。ただ忘れてはならないのは、種まきまでの畑の準備が万全だったことです。畑を何度も耕し、肥料を加え、畑周りの除草作業や皆さんが畑に行く道の整備などを阿部様が丁寧に行ってくれたのです。この手間が順調な生育を支えているのです。そして今年チャレンジしたのは「ひまわりプロジェクト」です。グランド脇に100m程のひまわりロード、蕎麦畑の隣の畑をお借りしてひまわり畑をつくりました。そば部がチャレンジしましたが、それぞれの場所で予想の3割程度の開花しかありません。正直失敗かなと思います。種をまくタイミングやまき方、まいた後の手入れ等暑いからとか雨だからといって後回しにしたり、手を抜いてしまったのが原因と思われます。「手塩にかけて育てる」という言葉がありますが、作物と真剣に向かい合い、決して手を抜かない姿勢が順調な生育に結びつくんだと感じました。この経験を活かし、来年はひまわりを含めて「彩りファーム」として四季折々の花を育てたいと新たな闘志を燃やしています。また、生徒の成長を手助けする教育者としても「手塩にかける」をあらためて実践しなければならないと思います。生徒任せでは生徒は成長はしません。全てにおいて手をさしのべる必要はないと思いますが、生徒のつまずきや悩んでいるときに、素早く関わりを持つことができる環境が大切なのです。生徒と真剣に向き合い、必要なときに必要なことを提供すること。努力しない生徒がだめなのではなく、努力させる準備を私達が整えなければならないと思います。湖南高校は「手塩にかけて育てる」を心掛け、生徒が目標を達成して成長した姿を想像し、喜びとして感じることのできる教員集団でありたいと思います。

順調です(8月17日)花が咲きました(8月23日)まばらな開花(´・ω・`)花壇のひまわりと布引の水車