校長のつぶやき

そば道にチャレンジ!!

 そば部の2年生3名と教員3名が、一般社団法人全麺協主催の初段位技能審査郡山認定会に参加します。そば部の2年生はそば打ちの全ての工程を一人で出来るようになったので、軽い気持ちで参加させました。もちろん私も生徒よりは出来るぞ?と思い込んでいたので申し込みました。準備から片付けまで40分で終わらせるのが試験内容ですが、作法などはあまり分からなかったので、郡山市の大島そば同好会の方々にご協力頂きました。そこで初めてそば道を実感しました。「礼に始まり、礼に終わる」。そば打ちのそれぞれの工程は一つ一つ意味があり、それを理解しながら思いを込めて打っていくことが大切である。今まではあまり意識しなかった事を教えて頂きました。正直、完全に甘く見ていました。40分どころか全て終わらせるのに1時間以上かかってしまいました。受験生全員が「まずい、合格できない」という表情でした。
 今まで、そば部が打った蕎麦を色々な方に食べて頂きましたが、「美味しい」という感想ばかりで、打つ度に馴れ合いになっていたのかもしれません。生徒が打った蕎麦を「おいしくない」とは言えるはずがありません。私達は勘違いをしていました。食べて頂く方に思いを込めて、そしてそば粉に対して熱意を込めて打たなければ、本当に美味しい蕎麦は提供できないということを思い知らされました。それから何度もイメージトレーニングをしたり練習を行い、現在はそば打ちを行う時には集中して、一つ一つの工程を思いを込めて進められるようになりました。40分ですべて終われるか微妙なところですが、この1週間で仕上げていきたいと思います。
 つながりにくい蕎麦を思いを込めてつなげていくそば道は、教育にも当てはまるような気がしました。生徒それぞれに個性があり、それぞれに目標があります。十人十色ではないですが、みんなバラバラな状態を3年間でまとめていかなければなりません。生徒それぞれの良さを把握し、思いを込めて接していかなければならないことを、そば道からあらためて気付かされました。
 
          目指せ!全員認定!!

生産者のために思いを込めて協力して頂いた方に思いを込めて食べて頂く方に思いを込めてそば道を学ぼう