いよいよ、12月10日(木)、今年度の総合的な探究の時間の集大成として、カレーを作ります。
その準備として、12月7日(月)に、スパイス班では、乾燥させたコリアンダー・レッドペッパー・サフランをすりつぶしました。
コリアンダーは香りづけ、レッドペッパーは辛味づけ、サフランは色づけの効果のあるスパイスです。ただし、レッドペッパーは完熟まで育つ前に収穫してしまったので、赤くはなく緑のままの実と葉を使用しました。どの材料も、乾燥しきってカサカサになっています。
すりつぶすために使用した道具は、乳鉢・乳棒とポリ袋です。乳鉢・乳棒でゴリゴリとすりつぶす方法と、ポリ袋に入れた材料を両手でもみ砕く方法、両方を試してみました。
乳鉢・乳棒で砕くには、予想よりも時間と根気が必要でした。担当者を交換したり、手首を休ませたりしながら、ひたすらゴリゴリすりつぶしていきます。少量ずつではありましが、きめ細やかな粉末を生成することができました。
一方…ポリ袋では、砕くことはできるものの、粉末と言えるほど細かくすることはできませんでした。そこで、こちらも乳鉢に入れ、乳棒でゴリゴリとすりつぶしました。
1時間半ほどかかって、三種類のスパイスが完成しました。
完成した量は、コリアンダー1.68g、レッドペッパー0.34g、サフラン0.32gほど。乾燥させる前と比べると、たった10分の1ほどの量でした。まとまった量のスパイスを生産するためには、今回の何十倍・何百倍もの苦労が必要なのだろうと、しみじみ思われます。
粉砕作業と、道具の片づけまでを終えると。
種蒔き・栽培・収穫・乾燥・そして粉砕を終え、自分たちの手だけでスパイスを完成させたという高揚感がありました。
すりつぶしている段階で既に、コリアンダーの香りは鮮烈ですし、レッドペッパーの刺激も感じられました。また、サフランは乳鉢・乳棒、そして作業者の指を、黄色に染めてくれました。完成したスパイスは少量ですが、カレーの風味として活躍してくれることと期待します。