校長のつぶやき

今こそ見せよう湖南高生魂

 4月16日(木)3度目の正直で天気は晴れとなりました。1年生が湖南高校周辺を知るために行われる福良地区フィールドワークがようやくできました。実は悪天候のため2回延期されていたのです。午前中は雨模様で、今日もダメかと思っていましたが、午後には晴れ渡り暖かな春の日差しを受けてのフィールドワークとなりました。私も参加させていただき、途中おいしいコロッケを頂いたり、隠れ家的豆腐屋さんなんかを教えていただいたりして、福良地区の魅力を実感しました。来月は「ぐるっと湖南」という行事に参加する予定です。バスで湖南町を巡るのでとても楽しみです。

 しかし、楽しい一時もあっという間に終わり、放課後になると新型コロナウイルス感染症に対しての緊急事態宣言が全国に拡大されるという気分が重くなる知らせが入りました。もしかするとまた休業措置がとられるかも知れないという不安を感じました。案の定、金曜日にはゴールデンウィーク明けまでの臨時休業が発表されました。生徒に会えない寂しさ、感染の心配など不安ばかりが先立ってしまいました。

 ここで、落ち込んでばかりいられません。フィールドワークで湖南高校がますます好きになった私ですので、生徒の皆さんにこの緊急事態を乗り越えて、一日でも早く平常の高校生活を取り戻してもらいたいと思い、皆さんにメッセージを送ります。湖南高校魂を見せつけて下さい。

生徒の皆さんへ

 令和2年4月16日に政府から緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大されました。これを受けて、県知事から学校一斉臨時休業の要請がありました。
 都市部はもとより、福島県においても陽性患者が連日確認されている状況です。感染拡大を抑える上で非常に重大な局面にありますので、生徒の皆さんも意識を高く持って対応して下さい。
 とはいえ、皆さんは令和2年度を希望を持ってスタートさせたところです。勉強に部活動に、そして目標に向かって活動するはずでした。それが新型コロナウイルスにより不自由な生活をしなければいけない状況となってしまいました。校長としても大変申し訳なく思っています。
 しかし、この危機的状況を乗り越えなければ、窮屈な生活は長引くばかりです。10年前東日本大震災が発生しました。皆さんはまだ幼稚園、小学生だったはずです。普通のことさえもままならない環境の中、たくさんの方々が皆さんを守ってくれました。その皆さんは今高校生です。先の見えない不安や焦り、いらだちは誰にでもあります。私たち湖南高校教職員は皆さんを精一杯守ります。周りの方々も守ってくれます。そして今度は皆さんもたくさんの方々を守らなければならない時です。今までの感謝の気持ちとともに、「家族」「友人」「今まで関わってきた方々」、皆さんにとって大切な人を守らなければなりません。
 この一斉休業期間の心構えは大丈夫でしょうか?学校が休みでうかれてはいませんか?けっして人ごとではありません。皆さんの行動一つで感染してしまうかも知れません。大切な人に感染させてしまうかも知れません。「命」という言葉を意識して下さい。皆さんができることは不要不急の外出を避け、感染予防を徹底すること、そして、自宅学習を課題ばかりではなく自主的に行うことです。
 ピンチをチャンスに変えることができるのが湖南高生です。試練を乗り越えることができるのも湖南高生です。校長として言っても無駄であれば言いません。しかし湖南高生ならできると信じて皆さんにメッセージをおくりました。
 窮屈な思いをさせて本当に申し訳ありません。ここが「ONE TEAM」である湖南高校の見せ所です。皆さんを信じています。