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地域カダイ探究・地域ミライ探究

地域ミライ探究 第1回講座報告

 令和2年6月4日(木)に、地域ミライ探究を開講しました。この講座は、昨年度に現2年生が進めていた地域課題探究をパワーアップさせ、新たに1・2年生合同でスタートしたものです。統一のテーマに向けた生徒の主体的な学びをサポートしていきます。

 今回の第1回講座では、ホールアース福島の和田祐樹さんが講師を務め、「大ホラ吹き大会」と「ウワサ話」でアイスブレイクしたあと、今年のテーマが発表されました。

一からカレーライスを作る!

初め、生徒は驚きの反応を見せたものの、終了間際にはカレーライスを作るために必要なものを、学年を問わず協力して考える様子が見られました。

 今年度初めての1年生と2年生のグループワークではありましたが、縦割りグループを多方面で生かす湖南高校の底力に触れる機会となりました。

地域ミライ探究 第2回目報告

 6月10日(水)、地域ミライ探究の第2回目を実施しました。ホールアースより、和田祐樹さん、莉子さんの2名をお迎えしての計100分間でした。生徒は第1回目でつくったグループになり、各自が調べてきた「カレーライスづくり」に必要な材料を出し合いました。前回に引き続き1,2年生合同での話し合いとなりましたが、お互いに意見を出し合い、協力しながら活動を進めることができていました。次回からはいよいよ生徒の希望する作業グループに分かれての活動開始となります。

地域ミライ探究 第3回目報告

 6月25日木曜日の5、6時間目に地域ミライ探究の第3回目を実施しました。今回から生徒は6つの班に分かれての活動です。
 「野菜、スパイス、主食、調味料、肉、その他」の6班それぞれが、「できること」「できるかもしれないこと」をインターネットや書籍を活用して探り、これからの作業の計画を立てました。中には学校の敷地にある畑の除草作業を始めた班もありました。次回の地域ミライ探究は7月9日ですが、各班は必要に応じて活動していきます。

 

地域ミライ探究 第4回目報告

 7月9日(木)の5,6校時目に地域ミライ探究を実施しました。インターネットや書籍で調べ物をする班、地域の方に電話で教えを乞う班、肥料用のキエーロづくりを進める班など、各班ごとに作業を進めました。生徒たちのは6時間目終了のチャイムを気にすることなく作業や話し合いを続け、その姿に大いに励まされました。8月27日(木)の次回の授業日をどんな状況で迎えられるか、今から楽しみです。

<主食班>が、そばの種を蒔きました。

 『一からカレーライスを作る』プロジェクトの中で、主食部分を担当する<主食班>が、7月17日(金)の放課後、地元農家の阿部さんご夫妻のご指導の下、そばの種を蒔きました。

 『カレー』=<主食>=「そば」??と、疑問に思われた方もいるかもしれません。私たち<主食班>は、6月25日(木)よりカレーの主食として、何を栽培したらいいのか。何が可能なのか、を探ってきました。お米は、植え付けの時期が過ぎているということで、湖南町の赤津地区で農業を営む小山さんに、この時期から植え付け可能な雑穀についてお尋ねしました。いくつかご提案をいただき、その中から、私たちは、収穫成功の可能性が最も高い「そば」を選びました。つまり、『カレーライス』ではなく、『カレーそば』にするということです。

 そこで、今度は、学校が立地する福良地区で、そばを栽培されている阿部敏光さん宅に直訴に伺いました。阿部さんには、指南役を快くお引き受けいただき、そばの種までいただきました。そして、学校駐車場脇の花壇に、種を蒔くことになったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

種まきから2週間が経過した7月31日(金)。まばらな部分もありますが、芽もだいぶ出てきたようです。↓

肉班、その他班共同での食材準備!

 夏休みが始まってすぐの7月30日、31日に、肉班が、 食材を捕獲してきました。それを待ち受けるのは、全体のマネジメントを行うその他班。 雨が降る駐輪場の屋根の下、苦労しながら火を起こし、かまどを作りお湯を沸かしました。茹でられた材料はひとつずつ下ごしらえを加えられ、 カレーライスの材料、第一号となりました!え!?どんな食材かって?写真をヒントに考えてみてください。

スパイス班がスパイスの種を蒔きました。

7月28日(火)、スパイス班がスパイスの種蒔きと苗の植え替えを行いました。

今回のカレーでは、スパイスも種から育てます。スパイス班では、カレーらしい香りを求めてコリアンダーとクミンを、そしてカレーらしい辛さを求めて唐辛子を育てることに決定しました。

まずは種蒔き前日の7月27日、小石を集めたり種を水に浸したりと準備を行っておきました。

そして種蒔き当日。湖南町内で農業を営んでいる小山様にアドバイザーをお願いし、種蒔きを決行しました。生憎の雨にも負けず、生徒たちはプランターに石を敷き詰め、校内の畑の土をプランターに入れます。そしてコリアンダーとクミンの種を蒔き、唐辛子の苗を植え替えました。この唐辛子の苗は、湖南四季の里直売所様からご提供いただきました。

順調であれば、2ヵ月~3ヵ月でスパイスを収穫できるようです。夏休み期間である現在は、スパイス班の生徒たちが自宅にプランターを持ち帰り、各自で毎日お世話をしています。無事に少しずつ種が芽吹いており、今後の成長が楽しみです。

改めて、小山様、湖南四季の里直売所様、ありがとうございました。

地域ミライ探究 第5回目報告

 8月27日(木)にホールアース自然学校の和田さんを招き、地域ミライ探究の第5回目を実施しました。12月10日にカレーライスを食べるために、各班の進捗状況を共有したのち、生徒は外部の方との電話相談や、農作業、キエーロづくりなど、それぞれに汗を流しました。次回は9月17日(木)に全体集合します。

<主食班> 花壇に植えたそばが成長しました

8月19日(水)現在。第1回目(7/17)の種まきから約一ヶ月、南側花壇の蕎麦はすくすくと伸び、長いものでは70cmほどに到達し、既に花も咲いています。第2回目(7/31)種まきの東側の花壇は、まだ30cm程度。これからが楽しみです。

9月2日(水)現在。第1回目から40日余り経過した南側花壇の蕎麦は、130cm程にまで伸びています。一方、東側花壇の生育状況はややまばらです。ちょっとしたアクシデントもあり、茎が倒れてしまった株もあります。収量が確保できるか心配です。「立ち上がれ!会津のかおり!」

《野菜班》畑に見知らぬものが・・・


これは人参です。果たして、土の中はどうなっているのでしょうか。


これは葉大根です。玉ねぎのような食感を得るために育てています。


そしてジャガイモです。左がニシユタカ、右がデジマという秋植えのジャガイモです。これらの野菜は野菜班が話し合って決めました。
デジマの写真の中には、なぜか・・・


・・・ナスのようなものが育っています。

野菜班は人参と葉大根、そして、突然出てきたナスのようなものを育てていきます。

地域ミライ探究 第6回目報告

地域ミライ探究6回目。
見通しが見えているチームも、暗中模索するチームも、それぞれに動きの活発な1日でした。
地域内外の方に相談しつつ、先生方とも試行錯誤しながら、何が正解かもわからず、とりあえず手を動かす。
タネをまいたり、火を起こしたり、蕎麦の試し炊きをしたり、ビニールハウス(?)を作ったり。。
正しいと思っても内的・外的それぞれの要因で思うようにいかないことも。泣いても笑っても12/10のカレー実食の日まであと84日。
次回の全体会は10月1日(木)です!

ホールアース自然学校 和田祐樹

<主食班> 「そば」をどう調理すれば、カレーと相性が良いのか?

9月17日(木)、そばもだいぶ育ってきました。ただ、生育がまばらで、

いつ収穫をして良いのか迷いどころです。

 

収穫までの間、そばをカレーに合うように調理するにはどうしたらいいのか?

試作品をつくってみました。

 

左は、候補①「そばがき」です。作り方は簡単でした。

 

右は、候補②「そばの実ご飯」です。原始的な味が魅力でした。

 

 

 

候補③オーソドックスな「そばの麺」です。

蕎麦打ちから挑戦しました。蕎麦100%の粉は、すぐにボロボロと切れてしまい、麺というよりは、蕎麦団子のようになってしまいました。

 

 

 試食して、投票を行いました。

 なんと、投票の結果、5票を集めた候補③の「麺」が選ばれました。どうやら、みんな、蕎麦打ちの醍醐味を味わってみたいようです。

 ということで、12月のカレーライスは「カレーそば(団子?)」ということになる予定です。

スパイス班 コツコツお世話中&新しいスパイスが…

夏休み中のスパイス班は、プランターを家に持ち帰り、各自でお世話をしていました。二学期に入ってからは、プランターを学校に持ってきて、当番制でお世話をしています。水やり、草むしりなどをしていくうちに、唐辛子の花が咲きました。コリアンダーも、着々と成長しています。クミンも、とうとう芽が出てきました。写真でお分かりいただけるでしょうか…?

本日9月17日の総合探究では、ビニールハウス(?)を作りました。秋が深まり気温の下がっていく中、ビニールハウスで気温を保つことが狙いです。廃材を組み立て、ひもで固定し、透明ビニール袋をかぶせました。今後は試行錯誤しながら、ビニールハウスを増やしていくことを計画しています。

また、新たなスパイスを植えました。このスパイスの球根は生命力が強いので、畑・プランター・水耕・土水なし…と、4種類の生育環境を整えました。水耕栽培用の容器は、生徒がペットボトルを切って作成しています。どの生育環境がこのスパイスに合うのか、栽培しながら検証していきます。

「世界一高価」と言われるこのスパイス、10月頃の開花が楽しみです。

<主食班> 刈り取りをしました。

 そばの種まきから72日目の今日10月1日(木)、収穫の目安と言われる実の黒化率がほぼ8割に達し、そばの刈り取りに踏み切りました。

 機械を使えないルールがありますので、収穫後は、そばの穂を軍手で押さえ、引き抜く感じで脱穀を行いました。職員の増子さんからご教示をいただき、箕での選別方法も教わったのですが、なかなか上手くいきませんでした。しばらく乾燥させてから、選別作業に移りたいと思います。

その他班の今日。

 10月1日(木)にその他班は、竹を利用したカレーライス皿とスプーンの試作、米ぬかから油を採取する可能性の模索、キエーロでの肥料作りを行いました。

 特に、油の作り方については、生徒が突然電話したにも関わらず、三和油脂郡山工場様に親切にご助言をいただくことができました。

 12月10日においしいカレーライスが食べられるように、足りないものはないかどうか、常にアンテナを張り巡らせながら、その他班は進みます。

スパイス班 ビニールハウス(?)はその後…

前回9月17日(木)に、木の杭とビニール袋でビニールハウスを作ったスパイス班でしたが…。残念ながら、そのビニールハウスもどきは、風で杭が倒れてしまいました。

そこで、今回10月1日(木)は、「どうすればプランターの気温を保ち、スパイスの成長を促進できるか」をまず話し合いました。その結果、出た対策は「プランターを室内で栽培する」「ビニールハウスを作り直す」の二点です。

方針が決まったので、すぐに動き出しました。

まずは校長先生や事務長に、プランターを教室内に移動していいか交渉しました。防水対策をしっかりと行うという条件で、許可していただけました。

続いて、ビニールハウスを作りました。今回は木の杭ではなく、針金ハンガーを活用しました。

針金を伸ばし、形を整え、ビニール紐で固定しました。

そうして出来上がったビニールハウス第二弾が、こちらです。

無事にプランターの気温が保てているようで、10月6日(火)現在、それぞれの植物の茎が頼もしい太さになってきました。

前回新たに植えた球根も、着々と芽を出しています。収穫に向けて順調に育つよう、お世話を続けていきます。

<主食班><その他班>合同で、ソバの脱穀・選別をしました。

 10月15日(木)、今日は5・6校時目に『蕎麦プロジェクト』の【脱穀・選別】作業がありました。そこで、地元の方からお借りした唐箕を使って、ソバの実と異物を選り分ける作業を行いました。

 これ幸いとばかりに、私たち<主食班>は、『一からカレーライスをつくる』プロジェクトのソバの脱穀・選別作業も、この唐箕を使って行いました。<主食班>だけでは、バス時刻までに作業を終えることができるか心配があったので、急きょ<その他班>の協力も得て、どうにか唐箕での選別作業を終えることができました。ただ、ソバの実の中に、沢山の小石が混ざっていたので、製粉の前に、小石を除去する作業が必要になってくるようです。まだまだ、蕎麦打ちまでの道のりは長そうです。

<肉班>ウチダザリガニ捕獲記

    カレー作りの肉班では、その材料としてウチダザリガニの肉を考えています。

    私たちは裏磐梯の水場でウチダザリガニの捕獲活動を行いました。北塩原村「ペンションとも」さんにご協力をいただきながらの活動で合計500匹以上のウチダザリガニをカレーの材料として確保することができました。

    ウチダザリガニは外来種であり、裏磐梯では大量に繁殖し自然環境に悪影響をおよぼしています。その反面、肉は美味しくフランス料理の材料としても用いられているそうです。私たちはこのザリガニを美味しく料理して食べることで、ザリガニの駆除だけでなく、自然環境の保護についても学んでいけたらと考えています。

    今回の活動にご指導・ご協力いただいた裏磐梯エコツーリズム協会様、ペンションとも様には深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

スパイス班 栽培状況はピンチ…!?

全ては、来る12月10日に、おいしいカレーを食べるために。

スパイス班では、現在スパイスを栽培中です。そして12月10日までに、収穫した素材を乾燥させ、粉末状にすりつぶし、「スパイス」に仕上げなければなりません。ところが…ここ最近の冷え込みで、スパイスの成長がゆるやかになってきたようです。

コリアンダーの葉は青々と伸びていますが、種は果たして…?レッドペッパーは本当にレッドになるのか…?

そんな中、新しく仲間入りしたにんにくは、着々と根と芽を伸ばしています。

また、とうとう、サフランには青紫色のつぼみがでてきました。近日中には、開花でしょうか?

カレーを作る日が迫り焦りも生じる中、安心するニュースでした。

これからも、スパイス班で、じっくりコツコツお世話を続けていきます。

速報!スパイス班 サフランが咲きました!

昨日、サフランのつぼみが出てきたことをお知らせしました。本日11月10日11時段階で、つぼみはより膨らみ、目立つ姿になっておりました。

そのつぼみが、本日午後、開花しました!

球根では見分けがつきませんが、花が咲くと、本当にサフランなのだと実感します。

カレーのスパイスに使用するのは、この花のめしべの部分のみです。放課後、さっそく3本すべてのめしべを抜きました。このめしべを乾燥させ、粉末にすると、高級スパイス「サフラン」となります。

めしべを抜かれた花は物寂しく見えますが…心を鬼にして、サフランの採取を続けていきます。

スパイス班 収穫&乾燥作業を行いました。

スパイス班は、12月10日までに、「スパイス」を完成させる予定です。

そのために必要な手順は、「収穫」「乾燥」「粉砕」です。そのため、本日11月13日(金)は、収穫作業と乾燥作業を行いました。収穫対象は、コリアンダー(パクチー)、レッドペッパーです。サフランも二輪開花したため、一緒に収穫を行いました。

収穫した素材は、しっかりと洗浄します。調理室には、コリアンダ―(パクチー)のあの独自の香りが漂いました。

重さを量ってみると、コリアンダー(パクチー)17グラム、レッドペッパー2グラムでした。これから乾燥させるので、完成するスパイスは更に軽くなると予測されます。まとまった量のスパイスを得ることは、今回の栽培よりももっとずっと大変なのでしょう…。

綺麗に洗った素材を、別室で並べ、干しました。

乾燥した素材が飛ばないように、上にキッチンペーパーを重ね、四隅には重石を載せました。うまく乾燥するよう、日当たりや換気に注意しながら見守っていきます。また、レッドペッパー・サフラン・にんにくは継続して栽培中です。順次、収穫して素材を増やしていきます。

<主食班> そばの製粉を行いました。

 11月12日(木)、12月の「カレーライスを一から作る」本番前の、今回が授業時間としては、最後の総探。なんとか製粉を終わらせ、本番当日の蕎麦打ちをむかえたかったのですが……。前回、脱穀はしたものの、蕎麦の実の中に沢山の小石が混じっていたため、製粉前にその小石を一つまみずつ除去する地道な作業に明け暮れました。

しかし、人間は考える動物! 作業を進めていくうちに、蕎麦の実と小石を選別する方法を発見したのでした。蕎麦の実を軍手でつかみ取り、握りを緩めると、あ~ら不思議、蕎麦の実だけが、軍手の表面に残るのです。これにより作業は進展、自らの発明に満足顔。

ところが、今度は、総探の掟「機械は使わない」が私たちの前に立ちはだかったのでした。製粉に使用したのは、手挽きコーヒーミル。一度に製粉できる量は限られ、6校時目終了を告げる無情のチャイムが……。結局、時間切れとなってしまい、本番前に、もう一度時間を作って、製粉作業をする予定です。現在、石臼を探し求めています。どなたか、お借りできませんでしょうか?

 

 

その他班、カレーにまつわるエトセトラ。

 11月12日(木)の地域ミライ探究の時間、その他班はいつもどおりカレーにまつわる作業を多方面で実施しました。

まずは、肉班と調味料班のためにさっと火をおこし、

次年度の肥料づくりとしてキエーロの中をかき混ぜ、

カレーライス(そば)を食べるための箸をせっせとこしらえて、

油のサンプルをいただけるという精油会社と連絡調整。

とにかくみんなで笑ってカレーライスを食べられるように、足りないものはないかと明日も頭を回転させます。

スパイス班 とうとうスパイスが完成!!

いよいよ、12月10日(木)、今年度の総合的な探究の時間の集大成として、カレーを作ります。

その準備として、12月7日(月)に、スパイス班では、乾燥させたコリアンダー・レッドペッパー・サフランをすりつぶしました。

コリアンダーは香りづけ、レッドペッパーは辛味づけ、サフランは色づけの効果のあるスパイスです。ただし、レッドペッパーは完熟まで育つ前に収穫してしまったので、赤くはなく緑のままの実と葉を使用しました。どの材料も、乾燥しきってカサカサになっています。

すりつぶすために使用した道具は、乳鉢・乳棒とポリ袋です。乳鉢・乳棒でゴリゴリとすりつぶす方法と、ポリ袋に入れた材料を両手でもみ砕く方法、両方を試してみました。

乳鉢・乳棒で砕くには、予想よりも時間と根気が必要でした。担当者を交換したり、手首を休ませたりしながら、ひたすらゴリゴリすりつぶしていきます。少量ずつではありましが、きめ細やかな粉末を生成することができました。

一方…ポリ袋では、砕くことはできるものの、粉末と言えるほど細かくすることはできませんでした。そこで、こちらも乳鉢に入れ、乳棒でゴリゴリとすりつぶしました。

1時間半ほどかかって、三種類のスパイスが完成しました。

完成した量は、コリアンダー1.68g、レッドペッパー0.34g、サフラン0.32gほど。乾燥させる前と比べると、たった10分の1ほどの量でした。まとまった量のスパイスを生産するためには、今回の何十倍・何百倍もの苦労が必要なのだろうと、しみじみ思われます。

粉砕作業と、道具の片づけまでを終えると。

種蒔き・栽培・収穫・乾燥・そして粉砕を終え、自分たちの手だけでスパイスを完成させたという高揚感がありました。

すりつぶしている段階で既に、コリアンダーの香りは鮮烈ですし、レッドペッパーの刺激も感じられました。また、サフランは乳鉢・乳棒、そして作業者の指を、黄色に染めてくれました。完成したスパイスは少量ですが、カレーの風味として活躍してくれることと期待します。

<主食班> そばを石臼で挽きました。

コーヒーの豆挽きでは、なかなか進展しなかった製粉作業。先週の木曜日に行われた『蕎麦プロジェクト』で地元の方からお借りした石臼を使って、残っていたそばの実を製粉しました。作業効率は、コーヒーの豆挽きとは雲泥の差、スムーズに、しかも、きめ細かく、挽きあげることができました。

花壇いっぱいに咲き誇ったそばの花でしたが、収穫したそばの実は1200g程度でした。さらに、製粉した結果、そば粉として獲得できたのは850gでした。

いよいよ明日はカレー作り。なんとか間に合いました。

《野菜班》 じゃがいも収穫しました

12月に入りました。今日12/2(水)は2学期期末考査の最終日です。

ここ数日風は冷たいのですが、天候が比較的良かったので、テスト終了後に生徒たちはじゃがいもを収穫しました。

土がある程度乾燥していたので、じゃがいもを簡単に掘り返すことができました。

収穫時期が少し遅れ、この時期は夜間から朝方にかけて霜が降りてしまうため、作物の成長具合が心配されましたが…

なかなか立派なじゃがいもが土の中から出てきました。

全部で12株ほどであったため、野菜班の仕事は10分ほどで終わりました。

じゃがいもの栽培は初心者向けと言われていますが、今日の収穫作業からその理由が良く分かります。

 

今回収穫したじゃがいもは、来週まで暗所で乾燥させながら保管します。

立派なものから穴が開いて痛んでいるもの、未成熟で緑色のものまであります。

12月10日(木)はいよいよ「一からカレーライスを作る」時間です。調理して食べる際には、協力してくださった地域の方々への感謝の気持ちを忘れず、無駄がない様にしなければなりませんね。

《野菜班》 人参・葉大根収穫しました

12月2日(水)のじゃがいも収穫に引き続き、12月8日(火)には人参と葉大根の収穫を行いました。

午前中雨が降っており、少しぬかるみがありましたが生徒達は一生懸命活動しました。

予想よりも大きく成長した野菜に驚きと喜びを隠せません。

これで、8月から畑で栽培していた全野菜の収穫を無事に終えることができました。

最後に、今年の野菜班の収穫量をまとめると、

じゃがいも(ニシユタカ・デジマ) 3.65kg

人参(オレンジスティックNEO・メロディーライン) 3.3kg

葉大根(葉大臣) 4.0kg

となりました。果たしてどのようなカレーになるのか、すごく楽しみです。

”イチ”からカレーを作りました。

12月10日(木)、今年度の総合的な探究の時間の集大成の日です。「イチからカレーライスを作る」のプロジェクト名通り、徹頭徹尾、自分たちの力で作った食材・道具を使ってカレーを作りました。

この日の作業は、大きく3つのグループに分かれて行いました。まず1つめのグループの作業は、食器の仕上げです。《その他班》が中心となり、竹の器・箸にヤスリをかけました。そのほか、裂けてしまった竹を削り取ったり、箸を追加生産したり…。安心して使用できる食器になるよう、このグループでは特に丁寧に作業をしていました。

2つ目のグループの作業は、蕎麦打ちです。《主食班》が行いました。前日までに挽いておいたそば粉をこねて、のばし、切り、ゆで、水にさらし…湖南高校産そば粉100%の十割蕎麦を仕上げました。カレーと共に食べるため、蕎麦は太めです。

3つ目のグループの作業は、調理です。中心となるのは《野菜班》です。

また、福島県郡山市でレストラン「なか田」を営んでいる中田智之様を特別講師としてお招きし、ご指導をいただきました。

調理の第一段階は、《野菜班》の育てたにんじん、じゃがいも、葉大根、わさび菜の下ごしらえです。しっかりと水で洗い、一口大に切ります。その間に、《その他班》が調達した米糠油で、《肉班》が調達したウチダザリガニを炒めます。

 

その後は、《スパイス班》の作ったコリアンダー・レッドペッパー・サフランと、切り終えた野菜を投入し、炒めます。野菜が煮崩れないようじっくりと炒めたら、《その他班》が汲んだ馬入の湧き水で煮て、《調味料班》が精製した塩で味をつけます。

調理の工程が進むにつれ、いい香りが漂います。中庭で食器のヤスリがけをしている生徒たちも、興味津々です。

最後に味見をしつつ味を調えました。食器に装い、彩りとしてわさび菜とウチダザリガニを添え、カレーは完成です。

また、中田シェフが、生徒とともに2種類のカレーを作ってくれました。同じ野菜を用いスパイスや調味料を足して作った「見本品カレー」と、中田シェフが食材から厳選した「オリジナルカレー」です。計3種類のカレーで、食べ比べも行いました。

~生徒の感想~

「正直、口に合わなかった。しかし、カレーを1から作ることはとても難しいと感じた。自分たちで色々調べて、食材を確保し、頑張れたと思う。自分は《調味料班》として、温泉水から煮詰めて塩を作った。手に入るまで時間がかかりすぎたのが欠点だった。これを来年の活動に生かしたい。今回の活動で、食に興味を持てた。そして、食を大切にしようと思った。」

「1からスパイスを育てて、それがカレーに使われて嬉しかった。たくさんの種類のカレーができて、いろんな味を楽しめてよかった。スパイスで育てられなかったものや量が足りなかったものがあったので、きちんと下調べをして調達した方がいいと思った。カレーの味は賛否両論だったが、私は美味しかった。」

「半年以上かけて作ったカレーは、やっぱり初めて作ったので、すごく美味しかった訳ではなかった。でも、皆で協力して作ったカレーは、とても優しい味がした。私は《肉班》だったので、ザリガニを捕りに行ったり茹でて殻をむいたりするのが大変だったことが記憶に残っている。また、学校でこういう企画があったらいいと思った。」

 

無事にカレーを作り上げることができたのも、校外のさまざまな方々のご理解とご協力をいただくことができたからです。電話やメール、または対面で、さまざまなプロフェッショナルの方々に助けていただきました。この場を借りて、お礼を申し上げます。

次回の総合的な探究の時間では、今回のカレー作りの反省と対策を練ります。今回の経験を次代に引き継げるよう、生徒たちの活動はまだ続きます。

「イチからカレーライスを作る」振り返りと成果発表を行いました。

3月11日(木)、令和2年度最後の総合的な探究の時間です。生徒一人ひとりの活動を振り返り、「イチからカレーライスを作る」プロジェクトの成果発表を行いました。

休校期間など想定外の状態からスタートを切った、このプロジェクト。12月10日(木)にカレーを作り上げた後は、この活動の振り返りを行っていました。それぞれの班ごとに、この1年間の活動を通して「見つけた可能性」「悔しかったこと」「まとめ」を考え、本日発表しました。

「はじめは『カレーなんて絶対無理』だと思っていたけれど、挑戦してみたら意外とできた」「諦めないで続けることで、成功して自信がついた」「コツコツとやる作業は向いていないと思っていたけど、けっこうおもしろくて、新たな自分を発見した」など、各班ごとの発表では前向きな言葉が多く聞こえました。「タイムアップになってしまったので、もっと積極的に行動すればよかった」「当番を忘れてしまうことがあったので、もっと責任感を持ちたい」など、今後の生活に生かすことができる反省も、多く出てきました。

この1年間の活動を通して得た成果や課題、失敗も、是非みなさんが進化するための栄養としてください。

午後2時46分には、生徒と教職員が黙祷を行いました。

第1回 総合探究:「ライフストーリーグラフを作る」

4月22日(木)、1・2学年合同で2021年度最初の探究活動をおこないました。今回のテーマは自己理解・他者理解。講師にホールアース福島校の和田さん、湖南町でワイン用ブドウ栽培などに携わる小山さんのお二人を招き、ライフストーリーグラフの作成に挑戦しました。自分自身の人生を振り返り、友人の話に耳を傾ける中で、自分自身の強みと弱みを再確認し、これからチームとして探究活動に携わる仲間とのつながりを深めることができました。

  

(生徒の感想):「自己理解と他者理解という言葉の意味について理解できた。自分の話だけでなく、相手の話を聴くことも大切だと感じた。今日の授業を通して、過去の出来事を振り返ると、いろいろなことがあったんだと改めて考えさせられた。また、思っていた以上に、友達も同じことがあったりと、いろいろ知ることができて良かった。」

「その話をした相手の過去を詳しく知ることができ、この人はそういう人なんだと思っていたこととは逆の人もいてとてもビックリした。やはり話してみないとその人のことを知ることができないなと思った。みんなの話を聞くことや知らない部分を知ることができて良かったし、もっと相手を知りたいので日常的にみんなと話したいと思った。」

いよいよ次回から、1学年と2学年にわかれて探究活動を開始してゆきます。1年生は「地域カダイ探求」として調査、研究、プレゼンのノウハウを学びつつ、湖南町の魅力や課題を調査してゆきます。2年生は1年次の学習をいかし、「地域ミライ探究」をおこなっていきます。地域ミライ探究では、昨年の蕎麦レシピコンテストに出された品目の改良などに取り組んでゆきます。2年生は、それと平行し、湖南町の古民家の再生をプロデュースし、湖南町の魅力発信の中核となる拠点構築に挑みます。ゆくゆくは、湖南高校生が考案した様々な商品やアイディアをこの拠点を軸に世界に向けて発信してゆく予定です。

第2回 総合探究:A班「新しい蕎麦レシピの商品化チーム」・B班「湖南町にある古民家を地域の情報...

5月6日(木):本日の地域ミライ探究からA班(新しい蕎麦レシピを商品化するチーム)とB班(湖南町にある古民家を地域の情報発信拠点に改造するチーム)に分かれて活動をおこなってゆきます!

A班では、6月10日(木)の蕎麦プロジェクト商品開発校内品評会に向けて、蕎麦を使ったレシピを考案しています。その後は考案したレシピに徐々に肉付けしていくイメージで、商品を6次化していきます。

本時はA班をさらに2グループに分け、それぞれで蕎麦を使ったレシピを2品ずつ考えました。昨年出たレシピから選んで決めたグループもあれば、新しく自分たちが作りたいものを考え出したグループもありました。その後は、材料や作り方をサーフェイスを使って調べたりグループで議論したりして、よりよいものがつくれるよう準備をしました。中には、「そばレシピコンテスト」の経験をもとに、昨年つくったものをさらに改良しようと試みている生徒もいます。次回は実際に調理をし、試食します。 

B班では、地域で農業に携わる傍ら、地域興しに関わる活動に従事されている小山さんを中心として、湖南町の抱える空き家問題や湖南町に人を呼び込むためには何が足りないかなど共に考えていきました。

探究活動の後半では、古民家を情報発信基地として活用するにあたって、どのような利用法が考えられるか、活発な議論がおこなわれました。生徒達からは「カフェ」、「イベントスペース」、「A班の考えた蕎麦商品の紹介と販売」、「地域のみどころを紹介するコーナーを作る」、さらにはそれらすべてあわせた「総合センター」など興味深い意見がたくさん出されました。いよいよ、次回は実際に古民家を視察し、改装をお手伝いする中で、プラン実現のためのイメージを広げてゆきます!

次回以降も活動の様子をどんどんアップしてゆきたいと思います! 

第2回 総合探究:1学年地域カダイ探究 湖南町全住民アンケート結果についての考察を行いました

 令和3年5月6日(木)の総合的な探究の時間において、「データから見る湖南町」というテーマで、湖南町全住民アンケート結果についての考察を行いました。

 ジグソー法を取り入れ、「人口からみた湖南町」「産業面からみた湖南町」「地域活動の面からみた湖南町」「暮らしの面からみた湖南町」の4つのエキスパート班に分かれ、地域の課題、理由、対策、私たちにできること、住民の方々に聞いてみたいことについて探究を行いました。

 話し合いの中では、湖南町の産業について多くの人に知ってもらいたい、そのためには湖南町の産業について自分たちも詳しく知っていきたいと意見が出されました。

第3回 総合探究:1学年地域カダイ探究 地域の方へのヒアリングに向けて、よりよい話の聴き方を学...

 令和3年5月20日(木)の総合的な探究の時間では「話の聴き方を学ぼう」というテーマの授業を行いました。これから始まる湖南町の方々へのヒアリングにおいて、よりよい話の聴き方ができるスキルを学ぶというものです。

 演習を通し、「傾聴」の方法や質問の仕方について体験を通して学びました。活動の中では、他人の気持ちを思いやることや、相手の立場に立って考えることの大切さを理解し、実践しようとする姿が伺えました。

第3回 総合探究:2学年ミライ探究(B班:古民家班)空き家のリノベーションをおこないました。

5月20日(木)第3回目となるこの日は、地域情報発信のプラットフォームとなる空き家リノベーションのための実働作業をおこないました。古民家に足を運ぶのはこの日が最初、どう改築してゆくのか、これからそこで何ができるのか、生徒たちの期待と不安も高まります。古民家の場所は学校から徒歩5分程度の場所で、福良地区の中心地。湖南町の情報発信をおこなっていくにはうってつけの場所です。

 

この日の作業は、天井解体。みな、慣れない作業ながらも、バールとハンマーを片手に懸命に作業に取り組みました。実際に汗を流しながら作業するなかで、これから自分たちの活動の拠点となる情報発信基地に対するイメージを膨らませてゆきました。

2時間の作業時間はあっという間に過ぎていきました。最終的な成果は・・・天井解体全て完了!ミッション達成です。生徒たちからは、「某テレビ番組」みたい、「こういう活動って普通に生活していたらできないよね」などの声が聞かれました。

次回も引き続き、実働作業です。ビフォア・アフターで今後どのような形になるのか楽しみです。予定としては、年内には改築は完了し、年明けにはイベントや情報発信基地として機能していく予定です。今後古民家がどう変わっていくのか、乞うご期待!

第3回 総合探究:2学年ミライ探究(A班:そばの6次化班)そばレシピの試作を行いました。

 5月20日(木)5・6校時、A班「そばの6次化班」はそばの商品開発に向けて、レシピの開発と試作を行いました。今回の実習は生徒10名が「そばの種・そばケーキ」と「そば団子・そばチュロス」のグループに分かれて、約2時間、そばを使った4品目を開発・調理しました。
 生徒たちは、昨年の「そばレシピコンテスト」での経験を活かし、手際よく調理に取り組んでいました。また、調理をしながらレシピを改良したり、食品を再調理したりしました。そして、生徒たちは出来上がった4品目すべての試食をすることができました。
そばの6次化班①そばの6次化班②そばの6次化班③

そばの6次化班④そばの6次化班⑤そばの6次化班⑥

 生徒からは、「(そばケーキは)ふわふわしていておいしかった。手間はかかるが人気が出そう。」「(そばチュロスは)揚げたてはサクサクで良かったが、時間がたつとシナシナになってしまった。もう少し工夫をするともっとおいしくできると思う。」などの感想がありました。
そばの6次化班⑦そばの6次化班⑧そばの6次化班⑨  

 引き続き、A班では湖南らしさを大切にしながら、地域の方々とともに品目のさらなるブラシュアップを図っていきます。
そばの6次化班⑩

第4回 総合探究:2学年ミライ探究(A班:そばの6次化班) そばのレシピの選定を行いました

 6月10日(木)5・6校時、2学年ミライ探究のA班「そばの6次化班」は、そばの商品開発に向けて、レシピの選定を行いました。

 初めに、前回試作した4品について、それぞれのレシピ班内で反省を行いました。その後、各班が反省を発表し、全体で各レシピの良い点や改善点等を共有しました。

 後半は席を替え、別なメンバーと議論し、さらに深い議論をすることができました。議論の中では「商品化を考えると保存性が心配だから〇〇のようにすればいいんじゃないか」、「『そばレシピ』だからそばの風味があるかどうかが大事じゃないか」など活発な意見が飛び交っていました。

 最終的に商品化していくレシピは、「そば団子」と「そばケーキ」に決まりました。さらに「そばの種」を決定した商品とコラボさせるという素晴らしい案が出されました。

 今後は選定した2品の改善や企業へのプレゼンテーション資料作りを進めていきたいと思います。

 

第4回 総合探究:2学年ミライ探究(B班:古民家再生班) 空き家のリノベーション②

古民家リノベーションチームは前回に引き続き、天井解体作業をおこないました。今回で2回目ということもあり、作業にも大分慣れてきました。バールやハンマーなどの道具の使い方も板についてますね。梁の部分は前回の板はがしとは異なり、釘で固定された木枠をはがしてゆく作業のため、難易度はかなり高めです。バールで直接剥すのが困難な場所には鋸で切れ目を入れ、その切れ目に沿ってはがしてゆきます。また、天井を壊した後に出る廃材の撤去作業も一苦労です。しかし、そんな難易度や暑さにもめげず、着々と作業を進めてゆきました。

全体を見ていて、みんな手先がものすごく器用なことに気づきました。鋸の挽き方もじつにあざやか!!でもやはり、作業にはコツが必要です。むやみやたらと叩いたり、引っ張ったりしても、うまく外れるものではありません。そこは持ち前のチームワークを発揮し、教えあい学びあい、作業の効率化を図り、一時間過ぎたころには120%くらいの力を発揮できるようになっていました。

 

今回の作業を通して、建物2階の半分近くの梁撤去が完了しました。たかが作業、されど作業。同じ目標に向けて皆が気持ちを一つにする中で、気持ちも高まってゆきます。作業終了後、みんなで古民家の前で記念撮影。大変な作業でしたが、みんなやり切ったという顔してますよね。

 

第5回総合探究:2学年ミライ探究(B班:古民家再生班)空き家のリノベーション③

 6月17日(木)今回の空き家リノベーションは、Bチーム9人を6対3の班に分け、2階の壁剥がしと1階のお風呂場解体を行いました。壁剥がし班は、霧吹きで壁の素材を柔らかくしてから鉄ベラて削っていくという作業を進めていきました。前回実施した天井の解体と比べると、一見簡単そうに見えますが、壁の素材によって堅さが異なり何度も何度も削らないと剥がれないため、生徒たちは汗だくになりながら一所懸命に取り組んでいました。単調な力作業は集中力と根気が要りますが、誰一人作業を投げ出すことなく、真剣な表情で取り組んでいました。休憩中には、現代アートを壁に描いている生徒も…!?

 

 1階のお風呂場解体班は、壁剥がし班の作業効率化のため、2階にたまった廃材を運ぶ作業から取りかかりました。解体の取組を始めて3回目ですが、今回の廃材の量には目を見はるものがあります。廃材を2階から1階へと運びきり、生徒達はその量に「こんなに運んだのか!」と、自分たちの頑張りを目で見て確認すると同時に驚きの声をあげていました。

 その後、階段下にあるお風呂場スペースを活用するために、そこにある壁や柱、天井板などの解体を行いました。天井の作業同様に解体には手順と勢いが大切で、これまでの経験を持つ生徒たちは次々と自分から方法を考えながら協力して解体を進めていました。取材班が2階から1階に降りると、そこには生徒と一緒になって解体に取り組む校長先生がいらっしゃいました。

 

  2時間後、お風呂場解体は無事終わりました。しかし、壁剥がしは作業箇所の多さもあり全てを終えることはできませんでした。生徒たちの表情には2時間の作業を手を抜くことなくやり切ったという達成感と自負心が現れていました。

 新たに生み出した1・2階のスペースをどう活用していくのか、次の総合探究の時間からはその方法を生徒たちが話し合って考えていくことになります。現地での作業を通して「自分たちの場所」という意識が芽生えてきた生徒たちが、それをどのように活用したいと考えるのか。生徒たちの活躍にご期待下さい。

 

第5回 総合探究:2学年ミライ探究(A班:そばの6次化班) 企業へのプレゼンテーションの資料準備

  6月17日(木)5・6校時、2学年ミライ探究のA班「そばの6次化班」は、企業へのプレゼンテーションの資料作りを行いました。

 前回の話し合いで、4品の試食品から「そばケーキ」と「そば団子」の2品を選定しました。今回は、①昨年度まで行ってきた「そばプロジェクト」のまとめ ②今年度のミライ探究「そばの6次化」のまとめ ③「そばケーキ」のまとめ ④「そば団子」のまとめ この4班に分かれて活動を行いました。

 まずワークシートを用いて、それぞれの班ごとに、今までの活動を振り返り、企業の方へ伝えたいことをまとめました。その後、プレゼンテーションの資料作りを進めていきました。ある班では、パワーポイントに入力しながら資料作りを進めていました。また別の班では、タブレットを利用して発表原稿の作成を先に行っていました。準備の進め方に違いはありましたが、どの班も熱心に取り組んでいました。

 次回もプレゼンテーションの資料作りを進め、本番に向けて取り組んでいきたいと思います。

  

第4回 総合探究:1学年地域カダイ探究 地域の方へのヒアリングに向けての質問事項を検討しました

 令和3年6月10日(木)の総合的な探究の時間では、17日に予定されている「地域の方へのヒアリング」に向けた質問項目の事前準備を行いました。

 生徒たちは湖南の今を理解するため、班ごとに「湖南の魅力は何ですか」「湖南町の産業で有名なもの」「困っていることや不便に感じていること」など、講師の方々に聞いてみたい質問事項を積極的に検討し、まとめることができました。 

第5回 総合探究:1学年地域カダイ探究 地域の方へのヒアリングを実施しました

 令和3年6月17日(木)の総合的な探究の時間では「地域の皆様へのヒアリング」を行いました。

 当日はJA福島さくら湖南東支店 石田拓也様、日本郵便株式会社福良郵便局 滝田愛花様、渡富建設株式会社 谷苗博明様、有我凱斗様、美農然 齋藤幸江様、伊東あおい様にご来校いただき、各班ごとに地域の皆様と地域理解のためのグループワークを実施しました。

 生徒たちは事前学習で考えてきた質問項目などをもとに、仕事の魅力や内容、所在する湖南の人口や産業、地域との関わりや活動等を地域の皆様から伺うことが出来ました。グループワーク中、地域の皆様は高校生の質問一つ一つに誠実に答えてくださり、生徒たちはそのお話を熱心に「聴いて」おり、今日のねらいである湖南町の地域の魅力と課題について理解を深めることが出来ました。

 生徒からは、「人それぞれがいろんな仕事をしていて、農業や産業、建設会社など、あらゆる場面で活躍していて、みんながその仕事に誇りを持っていてすごいと思った。」「自分たち高校生から見ただけでは良く分からない部分があったが、自分たちに出来ることはたくさんあることが分かったので、出来ることをやりたい。」などの感想がありました。

 

  

  

 

3学年「自分ミライ探究」:進路学習会をおこないました。

本日は株式会社さんぽう様から講師をむかえ、進路学習会をおこないました。

生徒たちは就職、専門学校、大学と進路別に分かれ、それぞれの専門の先生から、これから受験にむけて必要な実践的な知識を学びました。

特に、面接指導では、礼儀や挨拶、日常マナーの大切さを講話と実技を交えながら指導していただくことで、進路意識を高めることができました。まだまだぎこちない部分もたくさんありますが、数ヶ月後にはみんな、立派な社会人になっているはず!? がんばれ3年生!!

第6回総合探究:2学年ミライ探究(B班:古民家再生班)オープンスペース活用案①調べ学習

 7月8日(木)B班の古民家解体作業も一段落し、新たに「自分たちで作ったスペースをどう活用していくか」という段階へと進んでいきました。今回はオープンスペースの利用法にはどんなものがあるのかを知る、ということに焦点をあて、古民家を利用した先行事例の調べ学習を行いました。検索に使うツールはSurface(サーフェス)というタブレットです。生徒たちは日頃の授業でICTを使っているため、探究活動でも使いこなしています。

サーフェス(タブレット)プロジェクターで情報整理集中して話を聞くB班の生徒たち

 今回の調べ学習では、古民家活用のターゲットを「対象(地元の方、海外の方など)」「年齢」「職業」の3点に絞り、生徒は二・三人の各グループごとに「どのように人を呼び込むでいるか」「どんな工夫がされているか」など、先行事例をもとに調査・研究を進めていきました。各グループからは「動画を作って宣伝する」「和風・洋風などのコンセプトを決める」「ワーキングスペースやミーティングスペースを作る」「参加型のイベントを定期で行う」「常在の地域アドバイザーを担当してもらう」などの意見が出てきました。

 

  生徒は自分たちが作業している「古民家」をどうしていけばいいのかイメージしにくいと思いますが、今回の活動を通して「オープンスペースの活用法」に関する基礎的な知識と案を獲得することができました。次回は調べた内容をもとに「古民家」を湖南に活かすことができる具体的なアイディアについて意見を出し合っていきます。

第6回 総合探究:1学年地域カダイ探究 湖南町内の企業・団体の見学を行いました

 令和3年7月8日(木)の総合的な探究の時間では「湖南町内の企業・団体の見学」を行いました。

 当日は3つの班に分かれ、日本郵便株式会社福良郵便局、JA福島さくら湖南東支店、渡富建設株式会社を訪問しました。

 生徒たちは、6月17日に実施した「地域の皆様へのヒアリング」で得た情報や、今回の事前学習で考えてきた内容などを踏まえ、それぞれの仕事の魅力や内容、地域の方々とのかかわりの様子などを伺うことができました。また、今回の授業のねらいである湖南町の魅力と課題について、現地における体験を通し理解を深めることができました。

 生徒からは、「実際に郵便局に行き、たくさんのことを知ることができました。特に郵便局が明治4年に創業されたことに驚きました。その他にも郵便局についてはじめて知ったことなどもたくさんあり、貴重な時間になったと思います。」「JA福島さくらの職員のみなさんが全員やさしく、質問などにも真剣に答えてくださり、すごく学びが深まりました。事前準備の段階から気になっていたことなども聞けてよかったです。」「企業を訪問し、自分があまりにも物事を知らなくて、当たり前のように感じていたものをより深く考えることができて良かったです。(渡富建設株式会社)」などの感想がありました。

  

  

  

第6回 総合探究:2学年ミライ探究(A班:そばの6次化班) 地元企業へのプレゼンテーションの...

 7月8日(木)5、6校時、前回に引き続き、地元企業と連携し製品に磨きをかけるためのプレゼンテーションに向けた資料作りを進めました。生徒たちが地元企業の方々に説明したい項目は、①昨年度やってきたこと、②今年やってきたこと、③試行錯誤を重ねた現状のレシピ(そばケーキ)、④同レシピ(そば団子)の4つです。

 生徒たちは4つの班に分かれてスライド資料を作成しています。各班ではスライド資料を自分の言葉でまとめ、内容が分かりやすくなるよう写真を配置したり、アニメーションにしたりと、自分たちの思いを上手に伝える工夫をしています。各班では内容や表現にこだわっているので、それぞれの思いが伝わるような発表になりそうです。

 次回7月16日(金)は、いよいよ実際に地元の菓子店主や創作料理家に来て頂いてプレゼンテーションをします。良いプレゼンテーションができるよう、昼休みや放課後を使って練習し、本番に臨みたいと思います。

第7回 総合探究:2学年ミライ探究(A班:そばの6次化班)地元企業へのプレゼンテーション発表会

7月16日(金)5・6校時、2学年ミライ探究A班「そばの6次化班」では、湖南町の菓子店や創作料理研究家の方々を招いて、プレゼンテーション発表会が行われました。

今回、湖南町にある太田屋菓子店 樋口弘 様、菓子工房mogu・mogu 小山香純 様、湖南在住の創作料理研究家 小沼優香 様を講師としてお招きしました。

初めに、生徒による活動成果の発表が行われました。昨年度そして今年度の活動について、また先日の授業で選定した「そばケーキ」「そば団子」についての発表しました。生徒は今回の発表のために練習を積み重ねてきました。本番では、その成果を十分に発揮し、全員が堂々と発表していました。講師の方々からは「ここまで試行錯誤しながらレシピを開発している様子が伝わった。」「実際に実物を食べてみたい。」との感想をいただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後半は、各レシピに分かれて、太田屋菓子店・菓子工房mogumogu 様の美味しいお菓子をいただきながら、講師の方々との交流会を行いました。交流会を通して、今後に向けた進展がみられました。また、講師の方々のプロとしての意識の高さを感じることができ、良い刺激を受けました。

 

 

 

 

 

 

今後、講師の方々から助言をいただきながら、レシピの完成に向けてレベルアップをしていきたいと思います。

第7回総合探究:2学年ミライ探究(B班:古民家再生班) オープンスペース活用案② 調査報告会

7月16日(金)・・・前回の探究活動から「考える」時間に移行しました。今後、湖南町の情報発信基地になる古民家をどう活用してゆくか。9人の高校生が知恵を絞ってゆきます。作業にあたっての第一歩は、日本全国の、「まちづくり」や「地域振興」で実績を上げている諸団体の先行事例研究でした。今回の時間は前時までに調査した情報の全体共有でしたが、みんなで協力しながら、イベント、空間利用、設備、情報発信のあり方など多岐にわたる取り組みをコンパクトに整理することができました。でてきたキーワードを整理すると「田舎暮らし」、「湖水浴」、「カフェ」、などなど。

 

情報共有の次は、いよいよ、湖南町でどのような取り組みができるか、考察してゆきます。

手順は、先行事例をベースに、「実践したら面白そうな取組」、「イベントを展開する湖南町の場」、そして「行きたくなりそうな仕掛け」などをかけ算して考え、全く新しいコンセプトを考えてゆきます。話し合いをしてゆく中でいろいろなアイディアが出てきましたが、途中、「昆虫食」の話題で盛り上がりすぎてしまい、タイムオーバーとなってしまいました。こういう脱線の中からいいアイディアが出てくる事が多いのですが、今回は残念ながら不発でした。できなかった部分は、次回までに企画書にまとめて提出です。

 

さて、この日は、教育委員会の視察があり、普段とは違う雰囲気の中で少しばかり緊張した時間となりました。

 

第7回 総合探究:1学年地域カダイ探究 地域の企業・団体の見学のまとめ・考察を行いました

 令和3年7月16日(金)の総探の授業では、一週間前に訪問した「日本郵便株式会社福良郵便局」「JA福島さくら湖南東支店」「渡富建設株式会社」の見学の様子や、見学を通して見えてきた湖南町の魅力と課題、高校生の自分たちにできることなどについて話し合いながら、各班ごとにその成果を模造紙にまとめました。当日は教育委員による視察もありましたが、しっかりと活動していました。

 7月20日のLHRの時間を利用して続きを行い、完成させました。

第8回総合探究:2学年ミライ探究(A班:そばの6次化班)そばレシピの試作第2弾

 9月2日(木)5・6校時、2学年ミライ探究A班「そばの6次化班」では、2回目のそばレシピ試作を行いました。今回は、講師として湖南町の太田屋菓子店の樋口弘さんに来校いただきました。

 5月に行った1回目の試作の反省や、7月のプレゼン発表で講師の方々から頂いた助言をもとにレシピを改良し、試作を行いました。

 「そばケーキ」は、生地に茹でたそばの実を加えて焼き上げました。そばの実の食感が良いアクセントとなり、前回よりも美味しく仕上がることができました。

 

 

 

 

 

 

 「そば団子」は、講師の樋口さんより指導・助言を頂きながら試作を進めました。前回は生地を揚げて作りましたが、すぐに硬くなるため、今回は主に生地を蒸して作りました。さらに、砂糖を加えるタイミングも、最初から加える場合と蒸してから加える場合を試してみました。蒸した後は、樋口様の助言により「二度つき(生地をついた後に冷やし、もう一度つく)」で生地をついていきました。その後、生地を団子状にしていくのですが、その工程は主に樋口さんに実演していただきました。その手つきは、さすがプロという腕前で、生徒も目を釘付けにして見ていました。最後は、団子を串に刺し、焼いて、みたらし餡をつけて完成となりました。団子もみんなで試食をしました。食感が柔らかくモチモチしていて、味も美味しくできました。「柔らかすぎる」という意見もあり、今後の課題もできました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回の試作では、前回の試作品と比べて大きな進化をすることができました。今回の反省や学んだことを活かして、完成に向けて進んでいきたいと思います。